本日18日21時ごろ、Appleが突如ウェブサイト上に新型iPad Proの情報を公開し、同時に注文の受付を開始しました。
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何が変わった?タブレット界の王・iPad Pro新型
今回の進化の中で真っ先に気がつくのは、3眼になったそのカメラです。iPhone 11 Proと同じトリプルカメラ。スマホでは一般的になった多眼カメラですが、タブレットではなかなか広まっていないのが現実です。構成はiPhone 11 Proとは少し違う広角+超広角+LiDARスキャナ(後述)という組み合わせに。望遠レンズの代わりに、超広角レンズが2倍の光学ズームアウトに対応しています。高性能なカメラと、iPadの大画面で新たな創作が広がりそうです。
カメラモジュール内に新たに追加された「LiDARスキャナ」。いわゆる深度センサー、測距センサーで、光の反射にかかる時間から目の前にある物体との距離を測定し、「拡張現実とその先の可能性」を広げるとAppleは紹介しています。「NASAの火星着陸ミッションでも使われる技術」なんだとか。カメラのポートレート撮影への活用も期待しておきましょう。
CPUには最新のApple A12Z Bionicを採用。前世代のiPad Proに搭載されていたA12X Bionicの後継に当たると見られ、Appleは「ほとんどのノートパソコンより高速」と豪語しています。iPadのCPUはいつもかなり強力ですから、今回も相当のものだと思います。
高速なWi-Fi 6(802.11 ax)にも新たに対応。予想通り5G対応は見送りとなりました。
Appleの公式YouTubeによるプロモーション映像もなかなか面白いものです。一見の価値アリ。(ドキュメンタリー風じゃない普通のCMも)
新型iPad Proの発売は3月25日に予定されています。
今回は進化しなかったポイント
今回も12.9インチ/11インチという2つのサイズや、USB Type-Cの充電口などの仕様は据え置きに。イヤホンジャックは復活せず。カラーもスペースグレー・シルバーの2色で変わらずでした。
また、今回はディスプレイ部分にも進化がありません。Liquid Retinaディスプレイは解像度をはじめ色域・輝度などの点はそのままで、Apple Pencilがタッチしている周辺だけディスプレイのリフレッシュレートが120Hzに向上するProMotion機能なども変化はなかったようです。
Apple Pencilはいつも通りタブレットの上にマグネットでくっつけて充電をします。
iPad Pro向け新型「Magic Keyboard」はトラックパッドつき、シザーキーボードに
同時に発表された、iPad Pro向けの新型Magic Keyboard。
なんとこちらタブレット向けキーボードにも関わらず、タブレット本体をマグネット固定してその角度を自由に調整することが可能です。
ヒンジ部分のUSB Type-CポートからはそのままiPad Proへ充電することも。
そして何より、キーボードにトラックパッドが登場。なんだか、今までのiPad ProというよりもSurfaceのようなタブレットパソコンを彷彿とさせます。このデバイスがiPad Pro上でどのような操作を実現するのかが楽しみです。
キーボードはMacBook譲りのシザー式キーボードに。1mmの薄めなキーストロークです。これで今までのテレビのリモコンのような非常に打ちにくいキーボード(Smart Keyboard)からは卒業です。
このとっても魅力的なキーボード、11インチモデル向けは3万1800円、12.9インチ向けは3万7800円となっています。どちらも税別です。
流石にこれは高い、という場合は今まで通りのSmartKeyboardにも、新型iPad Pro向けのものが用意されています。こちらは小さい方の11インチモデル向けで1万8800円。
価格は少し安くなった!
価格は以下の通り。(税別)
11インチWi-Fiモデル(セルラーモデルはプラス1万7000円)
- 128GBモデル - 8万4800円
- 256GBモデル - 9万5800円
- 512GBモデル - 11万7800円
- 1TBモデル - 13万9800円
12.9インチWi-Fiモデル(セルラーモデルはプラス1万7000円)
- 128GBモデル - 10万4800円
- 256GBモデル - 11万5800円
- 512GBモデル - 13万7800円
- 1TBモデル - 15万9800円
今回から、最小構成が64GBではなく128GBに底上げになりました。ちなみに、128GBモデル自体も新しい構成のものとなります。
容量が増えたのにもかかわらず、最安の11インチ128GB Wi-Fiモデルは8万4800円と、前世代iPad Pro (64GB)の8万9800円から5000円も割安になっています。逆に最も高価な12.9インチ1TB セルラーモデルも、18万9800円から17万6800円と1万3000円割安に。全体的にiPhone 11以降のAppleの値下げ志向を反映しています。
Source:Apple
望遠カメラなんてどこについてるんだよ
仕事がいい加減すぎるぞ最近