Android Debug Bridge=略称ADBは、Androidデバイスとの通信を補助するツールとして知られています。
PCとスマートフォンのファイルのやり取りや、デバイスへの指示が容易になるため、主としてアプリ開発の分野で大きく役立つ機能です。
これまでは有線接続がメインで、ワイヤレス接続には限定的な方法しか存在しなかったADB。ところが、Android 11以降で純正ワイヤレスADB機能が実装される可能性が出てきました。
このことが明らかになったのは、Androidのオープンソースプロジェクト(AOSP)に、その計画の一部と見られる投稿があったため。
投稿は、GoogleのソフトウェアエンジニアであるJoshua Duong氏によるもの。ADB用のWi-Fi接続を作り、安全な接続をサポートするという内容です。
具体的な方法までは判明していませんが、これによって、ワイヤレスADB接続実現への取り組みが進行中であることが明らかになっています。
現状でも、TCP/IPを利用したワイヤレスADB接続は可能です。
ただし、この方式を利用した場合、プレーンテキスト環境でのファイル転送となり、セキュリティ面での不安を残すものになっていました。
今回のプロジェクトが進み、安全性の高いワイヤレス接続が実現すれば、従来の限定的な方法とは一線を画すものと言えます。
Android 11でこの機能実装がなされるかは定かではありませんが、近い将来の実装は確実です。Androidアプリの開発者やスマホのROMを色々いじるガジェットマニアにとって嬉しい改善になりそうです。
Source: Android Open Source Project
昔はADBと言えばApple Desktop Busだったもんじゃ。
時代は変わったのう。