先週、Appleより新型のiPhoneであるiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxが発売されました。
最大の進化点は皆さんご存じの通りカメラです。iPhone、いや、Apple製品初の超広角カメラを搭載し、ナイトモードにも対応。とにかくカメラが大きく進化しました。
今回はそんなiPhone 11シリーズの進化したカメラ機能について一つ一つ解説していきます。
目次
iPhone 11シリーズのカメラのハードウェアスペック
iPhone 11シリーズのカメラのハードウェアスペックをまとめておきます。
iPhone 11のカメラ
- 広角カメラ:26mm F1.8 12MP、光学式手ブレ補正、100% Focus Pixels
- 超広角カメラ:13mm F2.4 12MP
iPhone 11 Pro / iPhone 11 Pro Maxのカメラ
- 広角カメラ:26mm F1.8 12MP、デュアル光学式手ブレ補正、100% Focus Pixels
- 望遠カメラ:52mm F2.0 12MP、デュアル光学式手ブレ補正
- 超広角カメラ:13mm F2.4 12MP
無印とProの主な違いは望遠レンズの有無です。ProのつかないiPhone 11は52mm相当の望遠レンズが搭載されません。それに伴いポートレートモードは26mm相当の広角レンズの画角となります。
また、ハードウェア的には光学式手ブレ補正の強度も異なります。iPhone 11 Proのほうが手ブレ補正が強いので、ナイトモード使用時やビデオ撮影時はProのほうが有利かもしれません。
iPhone 11シリーズのカメラ機能まとめ
次に、iPhone 11で進化したカメラ機能をひとつひとつ見ていきましょう。
超広角カメラ搭載
iPhone 11シリーズには従来の26mm広角カメラ、52mm標準カメラ(iPhone 11 Proのみ)に加えて13mmの超広角カメラが搭載されました。
これにより、ダイナミックな画角で広大な景色を写したり、超広角カメラを利用して自撮りがしやすくなっています。
iPhone 11で撮影
Mi 9Tで撮影
iPhone 11シリーズの超広角カメラはAppleによるチューニングがされており、暗い環境では他社スマホの超広角カメラよりも画質が優れている印象です。筆者のMi 9Tと比較しても発色、ノイズの少なさの点で大きく優れていることがわかります。
https://telektlist.com/how-greatful-super-wide-camera-is/超広角カメラの活用についてはこちらから。
ナイトモード対応
iPhone 11シリーズはiPhone初のナイトモード対応機種になります。
iPhone 11シリーズは暗い環境で自動的にナイトモードになります。標準カメラアプリのナイトモードマークを見ればナイトモードになっているかがわかります。
ナイトモードでは光学式手ブレ補正を利用して写真を複数枚撮影。それらソフトウェア処理で自動で合成することで、暗い環境でも昼間のような明るい写真を撮影することを可能にしています。
更には三脚等を自動で認識し、自動でナイトモードの撮影時間を延長する機能も搭載。iPhone+三脚でよりハイレベルな写真撮影ができます。
超広角はナイトモード非対応のため、暗い。(筆者撮影)
ただしこの機能、光学式手ブレ補正のない超広角カメラはもちろんのこと、なんと望遠カメラでも利用できません。三脚に乗せれば手ブレ補正の有無に限らず長時間露光はできるはずなのですが、それも非対応。iPhone 11 Proユーザー、そして三脚ユーザーにとっては少し残念な仕様になっています。
また、Apple公式ではiPhone 11 Proのほうが光学式手ブレ補正が強いことがやんわりと記されています。ひょっとしたらiPhone 11 Proのほうがナイトモードでは良い写真が撮れるのかもしれません。
ポートレートモードの改善
iPhone 11シリーズは両機種ともに先代モデルと比較してポートレートモードが改善されました。
iPhone 11ではデュアルカメラになったことで、iPhone XRでは人物に対してしか使えなかったポートレートモードがあらゆる被写体で使用できるようになりました。
iPhone 11 ProではiPhone初のトリプルカメラになったことにより、被写界深度測定がより正確になり、正確なボケを実現しています。
ちなみに、カメラの性質上、iPhone 11のポートレートモードは26mm相当、iPhone 11 Proのポートレートモードは52mm相当になります。iPhone 11とiPhone 11 Proを両方購入して違う画角でのポートレートモードを楽しむというのもいいのではないでしょうか。
スマートHDR対応
夕焼けという難しいシーンでもダイナミックレンジが十分に広く、白飛び黒つぶれがない。(筆者撮影)
iPhone 11シリーズではHDR(High Dynamic Range)が進化しスマートHDRと呼ばれるようになりました。A13 Bionicによるソフトウェア処理で、影の質感を残したまま背景が白飛びしない自然な写真を生成することができます。AI機能が従来のSoCから進化したA13 BionicにしかできないHDRに仕上がっています。
Deep Fusion搭載(予定)
iPhone 11シリーズは今後のソフトウェアアップデートでDeep Fusionという機能を搭載する予定です。
Deep Fusionとは、どのようなシーンでもナイトモード時と同様に、写真を複数枚同時撮影し、1ピクセル単位で画像処理を加え、質感を保ったままより高精細、低ノイズの24MP画像を生成する機能です。つまり、低画素機がブラケット撮影をして高画素の写真を作る、いわゆるハイレゾショットという機能になります。
このような機能はPixelシリーズ等、Androidスマホではすでに搭載されている機種も多いです。Appleがどのようなレベルで仕上げてくるかが楽しみですね。
シャッター音が静かに
最後に、筆者がiPhone 11を利用していて気づいた進化点はシャッター音です。iPhone 11のシャッター音はiPhone XS世代以前のものと比較して明らかに静かになっています。
また、たまにシャッター音がしないシーンもあります。どういう条件でシャッター音がなくなったり小さくなったりするかは未だに不明です。
シャッター音が消せない日本版iPhoneにとってはある意味一番の進化なのかもしれません。今後はデフォルトでシャッター音が消せるようになってくれると嬉しいですね。
以上がiPhone 11シリーズのカメラの進化になります。
いくら言葉で書いても伝わらない部分があると思いますので、後日iPhone XSとiPhone 11の写真比較やiPhone 11の写真作例集といったものをアップ予定となっています。続報をお待ち下さい!
Source : Apple
シャッター音小さくなったのはいいな。
ただ、シャッター音ってデフォルトで消してたらダメなんじゃ無かったっけ?
日本はシャッター音無しのスマホは技適通してくれないはず。