Galaxyブランドを運用するSamsungは、19日のHuawei Mate 30シリーズの発表会のさなかに、ラテンアメリカ地域の顧客に向けて一通のメールを送信しました。以下が、そのメールの画像です。
メールにはスペイン語で、次のように書かれています。
Dusfyta de actualizaciones,apps,yservicios Google
翻訳すると「最新版のGoogleアプリとサービスをお楽しみください」という意味になります。
まるで、世界のどこかに「最新版のGoogleアプリとサービスを楽しめない」スマートフォンがあるかのようですね？
さらにメールの後半では、SamsungのGalaxy Note 10を「現時点で最高のAndroidスマートフォン」と評した9to5Googleの評価が書かれています。もちろんHuaweiのMate 30シリーズにもAndroid 10ベースのEMUIがインストールされていますし、性能は最高です。
Samsungのいう「最高のAndroid」とはどういう意味でしょうか。まるでどこかにGoogleアプリが使えない「最高じゃないAndroid」があるみたいな言い方です。
Samsungは他にもGalaxy端末を購入した顧客に「YouTube Premiumを4ヶ月無料で提供するキャンペーン」についてアピールしています。まるでどこかにYouTubeアプリが使えない……以下省略。
メール中のGalaxy Note 10の画像
メールに添付された画像を見ると、意図してSamsungとGoogleのロゴマークを隣同士に並べ、良好な関係をアピールしているようにも見えます。
画像中のGalaxy Note 10のホーム画面をご覧ください。ずらりとGoogleアプリのアイコンが並んでいます。
Huawei Mate 30シリーズは、アメリカによる制裁の影響でGoogleの便利なアプリやAPIをまとめたGoogle モバイル サービスが利用できません。どこかでapkを入手してインストールしても、Google Play開発者サービスがないため起動することができません。
そんなMate 30シリーズの発表会の真っ最中に、ライバルであるSamsungがGoogleとの「仲良しぶり」を匂わせたのは偶然ではないでしょう。女性だったら同性に嫌われるタイプですね。
とはいえ、Samsungにとっては、アメリカの制裁で打撃を受けたHuaweiから需要を吸い取るチャンスでもあります。
Samsungは以前にも、HuaweiのスマートフォンにAndroidが使えないかもしれないという騒動のさなか、Huaweiスマートフォンの下取り価格を増額し、Galaxyへの乗り換えキャンペーンを行ったことがあります。
このタイミングでこのような宣伝を行ったのはなかなかの英断だったかもしれません。一部の海外メディアは「トロール（荒らし）」と非難しているようです。読者の皆さんは、どう思われるでしょうか。
Source:AndroidCentral
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