こんにちは。ライターのSekeyです。
Redmi Note 7 の実機を今回はレビューします。Redmi Note 7は1万円台後半(メモリ3GBバージョン)から手に入れられるSnapdragon 660搭載の高コスパスマートフォンです。発売当時、Redmiのスマートフォンとしては最長の18ヶ月の製品保証が話題となりました。
今回はライターのMoが愛用の一眼レフカメラで撮影した実機の写真を合わせてお送りします。
目次
購入について
中国観光の際に、北京にあるXiaomi公式ストアで購入しました。メモリ6GBバージョンしか店頭に置いておらず、価格は日本円で約23000円でした。3GBバージョンは日本円で約17000円ほどで購入できます。
13000円ほどで購入できるRedmi 7も気になっていましたが、残念ながら取り扱っていませんでした。日本に持ち帰ることを伝えると、店員さんが丁寧に保証先の電話番号を教えてくれたのが印象的でした。
化粧箱・付属品
付属品は通常のスマートフォンと変わりません。TPU素材のクリアカバーがついているのは嬉しいポイントです。OPPOやXiaomiでは、端末の色に関係なくブラックのカバーが付属することもありますが、クリアカラーはどの機種にも似合います。
日本でも使用できるタイプの充電器が付属します。Redmi Note 7は18Wの高速充電にも対応しています。ですが、Redmi Note 7本体に付属している充電器は10Wのものだったため別で用意する必要があります。高速充電器は別売りというスマートフォンも珍しくはないのと、本体価格を考えれば仕方ないでしょう。
上の10W充電器を使用した場合、0%から100%までのフル充電にかかった時間は2時間20分〜30分ほどでした。
Redmi Note 7のスペックをチェック
ディスプレイのサイズは6.3インチとやや大きめになっています。バッテリーは4000mAhと大きめ、充電はType-C(1.0)端子から行います。
最も安い3GBバージョンが約17000円であるにも関わらず、チップセットにはSnapdragon 660が採用されています。Snapdragon 660を搭載したスマートフォンは3万円近い、もしくはそれ以上の金額の機種がほとんどです。
基本スペック | |
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ディスプレイ | 6.3インチ, 1080 x 2340, LTPS IPSディスプレイ, 409ppi |
サイズ | 159.2 x 75.2 x 8.1mm, 186g |
システム | |
OS | Android 9.0 (Pie) |
Soc | Qualcomm Snapdragon 660 |
CPU | Kryo 260 8コア, 2.2 GHz |
メモリ(RAM) | 3GB / 4GB / 6GB |
ストレージ | 32GB / 64GB, sd_card microSD最大256GBまでSIM2スロットを使用 |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 48 + 5MP, F値/1.8, デュアルカメラ, デュアルトーンLEDフラッシュ, PDAF |
メインカメラ特徴 | camera |
前面カメラ | camera_front 13MP |
センサ類 | 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック |
機能 | 防水 非対応, イヤホンジャック あり |
バッテリー | battery_charging_fullType-C 1.0, 4000mAh |
ボタンの配置
ボタンの配置は少し特徴的で、画面から見て右側に全て配置されています。電源ボタンの上には音量ボタンが並んでいます。
電源ボタンは本体右端から約10cmの場所に配置されており、親指を伸ばしやすく高評価です。
ボタンが全て右側にあるというのは、左利きの方にとって少し扱いにくいと感じることもあるでしょう。しかし、横向きで置く時には片側にボタンが集約されていた方が誤作動をしないというメリットがあります。
SIMトレイは反対の左側に配置されています。SDカード一枚と、SIMカード二枚を同時に使うことができます。
デザイン
背面には指紋センサーがあります。グラデーションが美しいスマートフォンが増えていますが、背面の指紋センサーの色味がマッチしていない残念な機種も多いです。
Redmi Note 7は指紋センサーの色味もグラデーションとマッチしており、全体のデザインが美しく仕上がっています。
指紋でのロック解除スピードもなかなか速いです。
前面のノッチはコンパクトなサイズです。Oppoのウォータードロップノッチよりもほんの少し小さかったですが、ベゼルは全体的にやや太めでした。特にスクリーン下部分のベゼル(アゴ)は、XiaomiフラッグシップフォンのMi 9や最近のスマートフォンと比べても長めです。
スクリーンには保護フィルムの貼り付けはされていなかったので、フィルムは付けずに使用しています。新品だからかもしれませんが、スクリーンに指紋がつきにくいのはありがたいです。
Antutuベンチマークスコア
Antutuのベンチマークスコアは133016点でした。
Redmi Note 7のチップセットにはSnapdragon 660が採用されていますが、ミッドレンジスマートフォンとしては良いスコアだと言えます。筆者お気に入りのレーシングゲーム、アスファルト9もスムーズにプレイすることができました。
スマートフォン自体の性能に不満を持つことは一切ありませんでした。
ソフトウェア・アプリ
OSはXiaomi独自のMIUI(ミーユーアイ):Android 9.0 (Pie)が搭載されています。残念ながら、今回購入した中国国内版のRedmi Note 7は中国語と英語のみにしか対応しておらず、日本語は使えませんでした。グローバル版は日本語に対応しているので安心して購入できます。
今回筆者ははじめてMIUIを体験しましたが、ジェスチャー操作は使いやすく、すぐに慣れることができました。従来通りナビゲーションバーを表示することも可能です。
特徴的なのが画面右端、左端のどちらかをつっぱると「戻る」操作ができる機能です。慣れれば便利な操作方法です。
かなりデザインが特徴的なUIだったので身構えていましたが、クセがなくピュアAndroidに近い感覚で使うことができる印象を受けました。
通知センターからはワンタップで設定を切り替えるボタンにアクセスできるようになっています。それぞれのボタンは順番を並び変えたり、削除することも可能です。
アイコンデザインは全体的に地味で、あまり好みではないのが正直な感想です。しかし、それぞれの純正アプリにはアニメーションエフェクトがあり、アイコンがクルクル回ったり、動いたりするようになっていて作り込みの高さを感じます。
独自機能
- Redmi Note 7では、若い世代に人気のTikTokがプリインストールされていました。(削除可能です)
- 中国版のRedmi Note 7にはGooglePlayストアがインストールされていません。Xiaomiのアプリストアからアプリをインストールする必要があります。アプリストアは多くの有名アプリが並んでおり便利です。Miアカウントを作成しなくてもインストールできる点は高評価です。
- 非常用SOS機能によって、電源ボタンを5回早押しすることで現在地とSOSメッセージを事前に設定した緊急連絡先に送ることができます。
- 「セキュリティ」アプリでは、端末内のアプリやファイルをすべてスキャンし、問題があれば安全性を上げるためのアドバイスを知らせてくれます。
カメラ性能
Redmi Note 7の背面デュアルカメラは48MP+5MP(F/1.8)となっています。48MPのカメラを搭載した大手メーカーのスマートフォンの中では最安値(2019年6月)の機種ですが、その実力ははたして!?
Redmi Note 7で実際に撮影したサンプルショットを掲載します。
サンプルショット(1)は料理の写真です。つけめんを撮影してみましたが、自然な色味で美味しそうに写すことができます。(美味しかったです。また行きたい!)タレの泡の質感や、スープの光反射具合もしっかり拾えています。
画質もとても鮮明で、どんなシーン、被写体にも対応できるオールラウンダーカメラという印象を受けました。30000円以下のスマートフォンのカメラではトップクラスの性能でしょう。
サンプルショット(2)では、人の手にフォーカスさせていますが、背景がきれいにボケています。スマートフォンのポートレート撮影では被写体を正確に検知してボカしができていないこともありますが、Redmi Note 7は上手くこなせるようです。
サンプルショット(3)と(4)は風景です。撮影後に実際の景色と比べると若干緑が明るめになっていましたが、自然に再現されています。ファーカスも素早くでき、カメラ性能は非常に満足しています。
Redmi Note 7の48MPデュアルカメラは、10000円台のスマートフォンではトップクラスの性能でしょう。ただ、フラッグシップスマートフォンのカメラと比べると、やはり実力の差があると感じました。
スピーカー・音質
3.5mmイヤホンジャックはきちんと搭載されており、本体上部分に配置されています。イヤホンジャックは上配置と下配置のスマートフォンがありますが、これはユーザーによって好みが分かれるでしょう。
スピーカーは本体下部分にあります。音質は普通で、特別良いスピーカーというわけではありません。あまり期待しない方がよいでしょう。音量は最大にすればかなり大きな音を出せるようになっています。
ここがグッド!「その1」ー安っぽさはまったくない
Redmi Note 7は20000円を切る低価格スマートフォンですが、安っぽさは全くありません。背面のグラデーションがきれいなだけでなく、値段をまったく感じさせないクオリティに仕上がっています。
背面のパネルですが、ガラス素材(ゴリラガラス5)が採用されています。背面だけでなく前面のスクリーンにも同等のものが使用されており、美しいだけでなく耐久性にも優れています。
グラデーションは下から上へ、水色が青紫色になっています。よく見てみると、とても細かいラメのような質感になっています。写真では伝わりにくいですが、実物はミルキーウェイのような美しさです。
電源ボタン・音量ボタンの作りもしっかりしており、フニャフニャ感もありません。外観の高いクオリティもXiaomi(Redmi)の人気の理由の一つなのでしょう。
ここがグッド!「その2」ーLED通知ランプがある
最近のスマートフォンはノッチが小さくなっていることから、LED通知ランプを搭載していない機種も増えています。
Redmi Note 7では、画面下のベゼル部分にLED通知ランプが配置されています。充電中に白く光るほか、SNSやメールの通知でも光って知らせてくれます。
ここがダメ!ー背面カメラがジャマ!
背面カメラのふくらみがジャマ、残念!
Redmi Note 7の最大のポイントとも言える48MPカメラですが、高性能と引き換えになったそのサイズが気になりました。私はこれまでに50台近くのスマートフォンを所有してきましたが、Redmi Note 7のカメラのふくらみが最もひどいです。
筆者の部屋に置いてあったOppo AX7とNokia X5で0はどちらもカメラのふくらみが約0.5mmでしたが、Redmi Note 7ではふくらみが約2.0mmもありました。
カバーなしの状態でスクリーンを表にして置くと、とてもぐらぐらしてしまいます。付属のカバーを着けた状態でも、カバーの厚みが2.0mmよりも薄いため、ぐらぐらしてしまうのは変わりません。カバーで保護もできないので傷がつくリスクは高いでしょう。せっかくの紫のコーティングが傷ついてしまいます。
机にスマートフォンを置いてプレイするゲームでは、せっかくの高スペックスマートフォンも台無しになってしまいます。
Redmi Note 7の背面カメラをきちんと守れる厚さのカバーもあると思いますが、厚みが増せば重量も増えるので、できるだけスタイリッシュなカバーにこだわりたい筆者には一番残念な点でした。
ここがちょっとダメ!ー重量
実際にRedmi Note 7を使ってみて、少し気になった点は重量です。
6.3インチと大きめのサイズのスマートフォンですが、重量は186グラムと少し重いのが気になりました。重い分、バッテリー容量が大きめになっていますが、筆者の普段用スマホであるOppo K1(6.4インチで156グラム)よりもずっしりとしています。
Redmi Note 7はオールラウンドに使える万能スマホだ
Redmi Note 7を約二ヶ月間使ってみましたが、オールラウンダースマホと呼ぶのが最もふさわしいでしょう。
6GBバージョンは20000円代前半という価格で、ゲームも快適に楽しめ、指紋センサーと顔認証でセキュリティも安心。スクリーンのサイズも6.4インチで大きめ。USB Type-C端子を搭載し、さらに18W高速充電にも対応している!
何より、スペック部分でバランスが良いだけでなく、背面のガラス素材による高級感ある本体デザイン・質感というのもRedmi Note 7の大きな魅力だと感じました。
リンク:公式サイト
MIUIの通知センターは、写真の画面から右にスライドし「その他」から並びの変更が可能です。