Hongmeng OS(中国以外ではArk OSと呼ばれる予定)を搭載した端末は今年の秋(10月になるとみられている)に登場すると複数の中国の情報筋が報じています。情報の出所はスマホ市場のアナリスト、ミンチー・クオ氏のメモであるようです。
AndroidCentralによると、実はHuaweiは長年に渡って自社製のOSの開発を続けており、2018年の1月に既に準備は完了していたようです。
では何故リリースされなかったのでしょうか?その理由についてHuaweiの副社長Alaa Elshimy氏は、「私達はGoogleと良い関係を築いており、自社製のOSに切り替えてしまう事によってその関係を台無しにすることは出来なかった」と述べています。
もし既にHongmeng OSが完成しているのであれば6月に発売予定のHuawei Nova 5に搭載される可能性も捨てきれません。
Hongmeng OSとは
Hongmeng OS(鸿蒙OS)はアメリカ大統領令を受けたGoogleのHuaweiへのAndroidの提供終了を受けてHuaweiが急ピッチで開発を進めている独自OSです。
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Hongmeng OSは、秋に発売予定のHuawei Mate 30に搭載されることはなく、まずは中国市場向けのミッドレンジ・エントリーモデルに搭載されると見られています。低価格機で様子を見ながら徐々に搭載端末を増やしていくのでしょう。
Hongmeng OSは一部リーク情報によると、OppoやVivo等のメーカーと共に開発されており中国企業同士で連携をとっているようです。GoogleのAndroid OSよりも60%高速化されているとのこと。
他の説もあります。ロシアメディアThe BullによるとHuaweiはHongmeng OSをゼロから作らずにAurora OSを元に開発している可能性があるようです。Aurora OSはロシアのOpen Mobile Platformが開発したOSです。The BullによるとHuaweiは既にAurora OSを自社製品にインストールし、動作を確認しているとのことです。
情報が錯綜しており真偽は不明
Huaweiの独自OSに関しては「HongMeng OS」という名称は各国で商標登録が行われているので確定していると言って良いでしょう。
一方、リリース時期と具体的な特徴は情報が錯綜しており、個々の真偽は不明です。「既に完成している」というHuaweiの主張も開発が難航していて一向に完成していないという先月の報道と食い違っており、会社側のブラフである可能性も考えられます。
とはいえ、新OSについてずっと沈黙を貫くのはHuaweiにとって明らかな損失です。Nova 5シリーズの6月21日の発表に合わせて何らかの情報が公式発表されるかもしれません。
Source: CNMO, GLOBAL TIMES, 快科技
中国で紅とか赤って言うと共産主義のことを言う