近年のAndroidフラッグシップモデル、更にはミドルレンジモデルにまで普及している画面下指紋認証。
前者含めその多くを光学式のものが占め、超音波式は未だ数少ないというのが現状ですが、Xiaomi及びOnePlusは、次期フラッグシップモデルにおいて、超音波式採用メーカーに名を連ねる可能性があるようです。
超音波式普及の一助となるか
著名リーカーのDigitalChatStation氏及びSmart Pikachu氏によると、XiaomiとOnePlusは、それぞれの次期フラッグシップモデルとなる、Xiaomi 15シリーズ、OnePlus 13シリーズにおいて超音波式画面下指紋認証のテストを現在行っているとのこと。
先述の通り、画面下指紋認証が普及していると言ってもそのほとんどが光学式であるのが現状で、超音波式を採用しているメーカーはサムスンやvivo、Meizu、Sharpなどと少なく、更にそれらのメーカーでも採用は一部のフラッグシップモデルに限られるなど、採用機種は依然として数少ないものとなっています。
そのため、これまで採用例がないXiaomiとOnePlusが、次期フラッグシップモデルで超音波式を採用すれば、その普及の一助となることは間違いないでしょう。
超音波式の利点とは
超音波式よりも光学式の方が採用される理由としては、やはり前者の方がコストがかかることが挙げられます。
ではそれを考慮しても超音波式を採用する利点はと言うと、指が濡れていたり、汚れていても認識できる、低温や強い日照環境においても認証可能、そして光学式よりもセキュリティ面で安全、などがあります。
これらの特徴は、その仕組みから来るもので、光学式、超音波式はそれぞれ、名前の通り光、超音波を使用して指紋の認証を実行。簡単に言えば、光学式は2D、超音波式は3D顔認証のようなものと言えます。
また、画面下指紋認証を利用した際の光が眩しく感じる人もいるかと思われますが、それは前述の通り、光学式センサーであり光を使用しているからです。そのため、光を鬱陶しく思っている場合は、超音波式採用機種を試してみると良いかもしれません。
こうしてみると、超音波式>光学式といった結論に辿り着くのは、至って普通なことですが、光学式も登場から約6年が経ち、認証速度の向上など進化が見られており、コストの面からしても、今後しばらくは採用され続けることは間違いありません。
しかしながら、今回の動きから分かるように、少なくともハイエンドモデルでは、今後超音波式の採用が増えていくものと思われます。そして将来的には、光学式同様に、ミドルレンジモデルにも普及していくことでしょう。
なお、件のXiaomi 15シリーズ及びOnePlus 13シリーズは、年末近くの発表と見られており、それまでにまだ時間があるため、最終的に超音波式不採用となる可能性もあります。今後の展開に注目ですね。
Source: Weibo(1), (2) Via: GSMArena Reference: Trusted Reviews
iPhoneが超音波式画面内指紋認証採用しない理由はセキュリティが画面外のそれと比べ劣るからなのかな。iPad miniは上側面の超音波式指紋認証だからそのセキュアさは認めてるわけでしょ