先日、OPPOがMariSiliconチップ等の独自チップを開発している子会社Zekuを閉鎖することが明らかになりました。その後、Zekuに所属していた約3,000人の人材の争奪戦がXiaomiやDJI(ドローンメーカー)等の間で起きているようです。
OPPOが独自NPU、MariSilicon X等を開発する子会社Zekuを閉鎖することを決定し、従業員に通知したようです。Mari...
OPPOは自前でのチップ開発事業の大幅縮小を決定しましたが、XiaomiやDJIのような中華メーカーは引き続き自社チップ開発に前向きのようです。
特にDJIが積極的な模様
DJIはドローン事業・ロボット事業で、OPPOが強みとしていたISP(イメージングシグナルプロセッサ)開発・設計のノウハウ取り込みを狙っているようです。DJIは、OPPOの子会社Zekuから解雇された社員と連絡をとるための専用のWeChatグループを作成したようです。
Xiaomiも独自のISP、Surge C1を開発済みで、2021年にMi Mix Foldに搭載しています。
Surge C1の後継チップの噂はありましたが、現時点で商用化はされていません。OPPOの子会社Zekuの専門人材をXiaomiグループに取り込むことで、自前のISP開発を(改めて)強化するつもりなのかもしれません。
Xiaomi春季新製品発表会の2日目となる今日は、同社初の折りたたみスマホとなるMi MIX FOLD、カスタムチップのSurge ...
また、Xiaomiはロボット事業やEV事業にも近年力をいれています。人材採用により、スマホ向けISP以外のチップの設計・開発機能の強化を志向している可能性があります。
OPPOが自前チップ設計・開発のために集めた人材とノウハウは、他の中華メーカーで生かされることになりそうです。
Source: Digitimes
これも世界的なデカップリング化の影響か