2019年2月のMWCにて発表された、Energizerの超巨大バッテリー搭載スマホ「Energizer Power Max P18K Pop」が、わずか2か月で製品の開発を断念する事態になりました。クラウドファンディングでの資金調達が目標の1%にしか達しなかったことが原因です。
クラウドファンディングの失敗が販売中止の原因
Energizerはクラウドファンディングサイト「Indiegogo」にて資金調達する道を選びました。目標金額は120万ドル(約1憶3千万円)、これは1台あたり549ドル(約6万円)の価格で、最低でも2,200台も販売する必要があったことを意味します。
結論を書くと、資金は集まりませんでした。PhoneArena.comの記事によると、過去2か月間で寄付に応じた人はわずか11人、調達金額はわずか15,005ドル(約160万円)でした。大コケですね。
意外に実用的そうなスペックだった
「Energizer Power Max P18K Pop」は当初2019年6月の発売を予定、特徴的な厚みと18,000mAhもの巨大バッテリー搭載が話題になりました。1回の充電で90時間の連続通話や50日間のスタンバイが可能だそうです。
スペックを見る限り実用性は意外と高そうで、6.2インチ(1080 × 2280 407ppi)のフルHDディスプレイ搭載、メモリ:6GB / ストレージ:128GBに加えてメインカメラはトリプルレンズ、フロントカメラはデュアルレンズという適度なスペックのミドルレンジスマホになる予定でした。
画像を見てもわかるように、スマホというよりディスプレイ付きのモバイルバッテリーのような冗談みたいな分厚さが受け入れられなかったのかもしれません。
本業が電池やLEDライトであるEnergizerは過去にも巨大バッテリー搭載のスマホを大々的に発表した後に、発売されているかどうかも怪しいレベルで細々と発売した経歴があります。今回のEnergizer Power Max P18K Popも含めて、宣伝用の試作機として割り切っているのかもしれません。
Source:INDIEGOGO
まあ、そうなるな。