200W急速充電の開発などバッテリー技術にも力を入れているXiaomiですが、新たに全固体電池(solid-state battery)技術を開発中だと発表しました。リチウムイオン電池よりもエネルギー密度が高く、耐久性にも優れます。
全固体電池が実用化されれば、スマホの電池持ちや安全性がより向上するでしょう。
全固体電池の実用化につながるか
リチウムイオン電池をはじめ、従来の電池は電流を流すための電解質に液体が使われています。この電解質に、液体ではなく固体を使うのが全固体電池です。
EV普及のカギを握ると言われており、日本でもトヨタや日産など数多くのメーカーが開発を進めていますが、実用化には至っていません。
そんな中、Xiaomiが全固体電池技術を開発中であると公式Weiboで明らかにしました。
Xiaomiが発表した全固体電池は3つの特徴を持ちます。
- エネルギー密度が1,000Wh/L
- 低温(-20℃)での放電効率が約20%向上
- 安全性・耐久性が大幅に向上
従来のリチウムイオン電池のエネルギー密度は450Wh/Lほどですが、Xiaomiの全固体電池は約2倍にあたる1,000Wh/Lを達成しています。エネルギー密度が高くなれば、バッテリーのサイズを変えずに容量を増やすことが可能です。
実際、Xiaomiは先日グローバル発表されたXiaomi 13のプロトタイプへ、6,000mAhの全固体電池を搭載することに成功したようです(Xiaomi 13正式版のバッテリー容量は4,500mAh)。
また、全固体電池は電解質が固体のため、穴を開けても爆発することがありません。従来のリチウムイオン電池より安全性が向上し、劣化もしにくいと言います。
量産化はまだまだ先になりそうですが、将来的には全固体電池を採用したXiaomi製のスマホやEVが発売されるかもしれませんね。
久しぶりにワクワクする技術きたな