背面に電子ペーパーを搭載したスマートフォンで有名のYota Phoneを製造しているロシアのスマホメーカーであるYota社が破産しました。
Yota Phoneは2013年に登場したスマートフォンです。背面に当時珍しかった電子ペーパーを背面に備え、電池が無くなりそうな非常時や、テキスト表示、太陽光が眩しいときに利用する際に役立つ個性的なスマートフォンでした。その革新的な見た目から、北の変態スマホとして一躍有名になりました。
2代目のYota Phone 2
初号機のYota Phoneはロシア国内での販売がメインで、周波数帯が日本やアメリカのものに対応しておらず、個人輸入しても技適的にも周波数的にも使えない機種でした。
Yotaは2台目のYota Phone 2をアメリカ進出させようとしましたが、実現できず、3代目のYota Phone 3とともに中国市場に進出するのみとなっていました。その中国市場参入も大コケし、Yotaは窮地に立たされていました。
最新機種のYota Phone 3
Yotaはアメリカ市場参入のためのアメリカ向け端末用に、シンガポールのディスプレイメーカーであるHi-P Electronicsに頼んでいたディスプレイを発注できず、Hi-P Electronicsに訴訟を起こされます。
その結果、Yotaは約1700万ドルの違約金を支払い、経営を維持できなくなったため破産につながったという流れのようです。
ライバル(?)のKindle
背面電子ペーパースマホはよく読書をする人にとっては嬉しいかもしれないですが、意外と活用方法があまりありません。その上、中国のHisenseにも同様の機能を積んだ安い端末があったり、iPhone向けに電子ペーパーディスプレイを追加できるケースが販売されています。
電子ペーパー搭載機種といえばKindleですが、そのKindleもかなり安く、他のスマートフォン+Kindleといった組み合わせに使用感、コスパで勝てなかったのでしょう。
変態スマホがなくなっていくのはスマホマニア的には残念ですが、Yotaの破産は必然だったのかもしれません。
Source : Gizmochina
中国資本傘下という大事な部分が抜け落ちてるね。
あとは1年前のITメディアの記事。