5G端末は4Gの市場シェアを2023年に上回る。Canalys発表

未来はすぐそこ?

調査会社「Canalys」の予想によると、5G対応のスマートフォンは2023年に8億台(全スマートフォン出荷台数の51.4%)を占めると発表しています。5Gスマホが4Gスマホのシェアを上回るのは2023年になりそうです。

さらに分析結果を読み解くと、2019年から23年までスマホメーカー各社は5Gスマホを19億台近くを出荷、5G対応スマホのCAGR(年平均成長率)は179.9%と予想されています。

中国は5G技術で世界をリードしている

Canalysのモビリティ担当であるニコール・ペン氏は世界最大のスマホ利用者を誇り、世界全体の5G普及の行方を左右する中国の5Gについて分析しています。

同氏によると、中国では驚くほど5Gに関する議論が活発に行われているそうです。その結果、中国は5G技術の開発を計画より1年早く進めることに成功したそうです。5Gに関する研究開発が先行して進んでいるため、今後5年間で中国メーカーは世界をリードする5G対応機器サプライヤーになるでしょう。

しかし、5Gスマートフォンが大衆に行き渡ることが5G展開の成功を意味するわけではありません。5Gの利点を完全に活用するには設備投資と時間がはるかにかかります。4Gネットワークの構築よりもはるかに複雑で難航が予想されています。

5G投資は中国で着々と進む。他地域も追随

CanalysのアナリストであるMo Jia氏は中国の5G投資について具体的な予想をしています。

中国の通信事業者の5G投資は今年50憶ドル(約5,400億円)に達する予定で、中国全土に5G基地局が7~9万も新たに建築される予定です。今年後半には5Gの早期プロモーションが積極的に実施されます。当然ですが、HuaweiやXiaomi、Oppo、ZTEなどは中国の5Gスマホ普及を促進するパートナーとして選ばれています。Samsungもこの機会に中国市場での巻き返しを狙ってくることが予想されます。

一方の日本メーカーですが、今年のMWCでソニーが5G対応Xperiaのプロトタイプを公開しています。またシャープも5G対応スマホを検証中のようで、その様子を公開しています。5G対応の準備は着々と進んでいるようですね。

次世代高速通信規格の5Gですが、ついに日本で周波数帯の割り当てが完了しました。 5Gは、すでにアメリカと韓国で商用運用...

Source:Canalys

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