2021年も残すところもうわずかとなりました。2021年もスマホ業界では多くの製品が発表され、新たなトレンドというものも生まれています。telektlistでもそうした新製品の発表を発信してきましたが、前年に続き2022年の業界トレンド予想を取り上げます。
※記事の内容はすべて筆者の予想のため実際とは異なる可能性があります。
目次
2021年のスマホ業界トレンドを一部振り返り
デカロゴのデザイントレンドは衰退
2020年度にはメーカーやブランドのロゴを大きくデザインする、通称「デカロゴ」がトレンドとなりました。Huaweiやrealmeを筆頭に多くのメーカーの間でこのデザイントレンドは見られましたが、その評価は二分されていたのも事実です。2021年はこのデカロゴのトレンドは見られなくなったと言えるでしょう。
半導体不足でスマホの発売にも悪影響
半導体不足はもはや説明するまでもない世界的なトレンドだと言えるでしょう。半導体のサプライチェーンがダメージを受けたことで、スマホ業界も影響を大きく受けています。
例として、サムスンは多くのファンから登場が期待されていたGalaxy S21 FEの発表を2021年12月になった今もできていません。これには半導体不足で安定した製品供給ができないことが大きな理由だと考えられています。
角ばりデザインの緩やかな普及
前年度のトレンド予想として述べた角ばりデザインの普及ですが、その予想通り2021年には一部でそのトレンドが見られました。
OPPOがReno7シリーズでこのデザインを前面に押したのはもちろん、新たにXiaomiがRedmi Note 11シリーズでこのトレンドに乗る動きを見せました。日本国内でもシャープがAQUOS wishで角ばりデザインを採用するまで至っています。AppleはiPhone 13でもiPhone 4由来の角ばりデザインを引き続き採用しており、緩やかに他社を影響しています。
カメラの巨大化
時代と共に技術が進歩するのは当然のことだと言えます。スマホのカメラも年々進んでおり、2021年に発売された多くの機種でも優れたカメラ性能が目立ちました。
一方で、カメラユニットの大きさも巨大化しており、ややスタイリッシュさに欠けるような印象も受けるでしょう。Huawei P50シリーズやRedmi 10シリーズなどはその典型です。
2022年はカメラ技術の進歩と同時に更なる小型化も追及していくことがメーカーには期待されます。
2022年の業界トレンド予想① ハイエンドの神話崩壊
日本などの先進国ではハイエンドスマホの人気は未だに根強いと言えます。一方で、格安SIMが注目を集めるなど、一部では安さを求める声もあります。
2021年には富士通から新たに登場したarrows We F-51Bはドコモから2万円台前半という低価格が話題を呼びました。ソニーもXperia Aceという格安機種を発売するなど、日本市場のメーカーが低価格機種の普及に力を入れる動きが見えています。同じくソニーのXperia 5 IIIは発熱もなく非常に完成度が高いとして、一般ユーザーの間でも話題となっています。
「ハイエンドにこだわらない」というトレンドは、2022年に大きく広がっていくと予想します。
2022年の業界トレンド予想② 折り畳みスマホの人気アップ
https://twitter.com/SamsungThailand/status/1467086281540780033?s=20
折り畳みスマホというカテゴリで一番の存在感を見せるのがサムスン。同カテゴリの先駆者であり、今もなおそのトップに立ち続けています。
話は変わり、2021年は韓国の音楽や番組などのコンテンツが飛躍的に人気を獲得した年でもあります。それに伴い、サムスンもGalaxy Z Flipシリーズを一般ユーザーに認知させることに成功しています。一般ユーザーの間ではステッカーなどでデコレーションをするトレンドがありますが、一部マーケットでは公式にマーケティングの手段として扱われています。
発売当初はギークなユーザーにのみ支持されていたGalaxy Z Flipシリーズですが、今後は一般消費者層からの人気も着実にアップしていくと考えます。
2022年の業界トレンド予想③ カメラデザインは次のステージへ移行
Pixel 6シリーズはその不具合の多さは別とし奇抜なカメラデザインが大きな話題を呼びました。ディスプレイからカメラが一体になったような流動デザインが特徴です。
サムスンもGalaxy S21でカメラとフレームを一体化させた流動デザインを採用していますが、Pixel 6の方がデザイン性で遥かに上を行っていたと言えるでしょう。
技術の向上によってカメラセンサーが大型化し、それに伴いカメラデザインにも変化が求められています。今後はフラッグシップモデルを中心に、各社がPixel 6のような奇抜なカメラデザインを採用していくと筆者は予想します。
トレンドの変化にやや「ダイナミックさ」が欠けた2021年
2021年の業界トレンドを振り返ると、やや「ダイナミックさ」が欠けていたと筆者は感じます。クアルコムやMediaTekなどから優れたチップセットが多く発表され、スマホのパフォーマンスも順調に上がっているのは事実です。一方で、ゲーミングを除くシーンでそのパフォーマンスの恩恵が強く出るかは不明瞭です。スマホ自体のデザイン面でも一部を除いてこれまでと大きく変化があったとは感じられないでしょう。2022年はこれまで以上に革新的なトレンドが生まれることを期待してこの記事を終えます。
良くも悪くもスマートフォン自体がもう成熟している気がする。
そろそろスマホの次が出てこないかな。