2019年のスマホ出荷台数予想は3.1%減。ファーウェイ制裁が影響大

スマートフォンの出荷台数は世界的に減少傾向です。

調査会社Canalysの最新レポートによると、アメリカがHuaweiへの制裁を一切緩めなかった場合、2019年のスマートフォンの出荷台数は前年比3.1%減の13億5000万台になると予想しています。

2018年も前年比で減少しており、2年連続の減少になってしまうかもしれません。出荷台数が過去最高だったら14億6000万台だった2017年と比較すると1億1000万台もの差があります。

Huaweiの短期的な販売台数の減少という機会に対して最も恩恵を受けるのはサムスンです。なぜなら高価格帯から低価格帯まで豊富なラインナップを持ち、自社部品を多用しているサムスンは急激にスマホの生産量を増加させられる唯一のメーカーだからだとCanalysのRushabh Doshi氏は述べています。

また、不透明な米中貿易交渉の先行きを受けて各スマートフォンメーカーは戦略を練り直しています。関税を回避するために製造拠点を中国から移す動きが加速しているとCanalysのNicole Peng氏は述べています。

一方で、2020年のスマートフォン出荷台数は緩やかに回復すると予想されています。

2020年は5Gスマホの本格展開に伴って消費者の買い替え需要が喚起され、出荷台数を伸ばす要因になります。1台のスマホの保有期間は長期化していますが、新しいスマホへの買い替え時期が近づくにつれて出荷台数の減少率は緩和されるはずです。

5Gはどの程度スマートフォンユーザーの需要を喚起する材料になるのか。また、米中貿易交渉が進展した場合、スマートフォンの出荷台数は改善されるのか。今後の状況によってはCanalysの予想は大きく外れるかもしれません。

Source:Canalys

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