Twitter上で繰り広げられた大立ち回り。きっかけは、Realmeに対するXiaomiの挑発でした。
XiaomiのOSであるMIUIは、利益を目的とした広告が入っていることで知られています。
その広告戦略を批判したことがあるRealmeが前言撤回し、自社のColor OSに広告を入れると宣言したのは記憶に新しいところ(詳しいストーリーは過去記事でどうぞ)。
朝令暮改のようにも受け取られかねないRealmeの姿勢。Xiaomiの副社長であるManu Kumar Jain氏は、自社の広告戦略を模倣したRealmeを、Twitter上で「パクリブランド」と呼んでしまいます。
それでは、怒りに満ちた皮肉たっぷりのツイートをご覧ください。
「実におもしろい!『パクリブランド(Realmeのこと)』がXiaomiのまねをしてOSに広告を入れ始める。それなのに、人々はXiaomiを非難する。今や多くのブランドが広告戦略を採用しているにも関わらず、我々だけが批判にさらされている。なぜなら、Xiaomiのビジネスモデルは透明性が高いからだ。もし、それについて知りたいジャーナリストがいるのであれば、喜んですべてを明かそう!」(注:訳は筆者によるものです)
https://twitter.com/manukumarjain/status/1213461630610067458?s=20
このツイートからしばらくして、RealmeのCEOであるMadhav Sheth氏に対し、一般ユーザーからこんな質問がツイートされます。
「世界的に有名なパクリブランド(Xiaomiのこと)が、最近Realmeを挑発したようだね。そして近々、『X2』をリリースしようとしている。AppleやOnePlusは、なぜ世界初のパクリブランド(Xiaomiのことです、念のため)を訴えなかったのだろう?これについて、どう思う?」(注:訳は筆者によるものです)
かなり高度な皮肉ですが、まず「X2」というのは、XiaomiのスピンオフブランドであるPOCOの新機種「X2」のこと。このネーミングは、Realmeの新モデル「X50」から取ったと指摘しているのです。
また、AppleやOnePlusの話は、Xiaomiの模倣戦略のことを揶揄したものでしょう。
Xiaomiが今日のようなグローバルブランドに成長する前は、Appleにインスピレーションを受けたと思われる製品デザインや小売店のレイアウトを理由に、「中国のApple」と呼ばれていました。
ユーザーの問いかけに対し、RealmeのMadhav Sheth氏はこのようにリプライ。
「真にイノベーティブでマーケットの牽引者となる企業は、今回のような振る舞いはしない。いくら競合他社の成長に脅かされようとも、企業としての基本的な尊厳と倫理は維持されるべきだ。私たちRealmeは、2020年も自社を最高のものにすべく、努力を続ける。あとのことは他人の選択であり、私たちの知るところではない。」(注:訳は筆者によるものです)
冷静な文章のように見えますが、リーダーとして余裕のあるAppleやOnePlusと、今回のXiaomiは全く異なるという皮肉が込められています。
A real innovative brand and market leader won't behave like that.
Basic dignity and ethics should be maintained no matter how insecure you are of your competitor's growth.
We will focus on making #realme the best in 2020. Rest is their choice, we don't bother. https://t.co/ev2zhAV47Y— Madhav 's Lifestyle (@MadhavSheth1) January 28, 2020
今回の争いは、Realmeの大人な対応(?)で一件落着と思われました。
ところが、なんとXiaomiのスピンオフブランドであるPOCOのトップ、C Manmohan氏が下記のようなツイートで参戦(やめておけばいいのに......)。
「なんと愉快なことだろう!ほとんどのものをパクってきた真のパクリ企業(Realmeのこと)が、講釈を垂れている。他人にアドバイスをする前に、自社の売上下落を防ぐ独自のアイデアを考えてみたらどうだい?直近の四半期で50%も業績を落とした企業のことを、一体誰が気にするだろうか?あと、『X』に関する噂は、事実無根だ!」(注:訳は筆者によるものです)
Hilarious! A real #CopyCat brand that copied almost everything is giving lecture.
Instead of advice, maybe try to think of some original ideas to stop declining sales. Why should anyone be worried about a brand that declined 50% last quarter?
अब वो "X" factor नहीं रहा boss!! https://t.co/rgBwuZTxuU
— C Manmohan (@cmanmohan) January 28, 2020
怒りまくるXiaomiと平静を装うRealme、そして身内のXiaomiに援軍を出した形のPOCO。
まさに「泥仕合」という言葉がぴったりのツイート合戦となりました。
XiaomiもRealmeも素晴らしい製品を出していることは、疑いの余地がありません。
それだけに、模倣の真偽はさておきとして、技術や価格で正々堂々と競争をしてほしいと思ってしまいますね。
Source: Twitter
やっぱXiaomiはクソ、イラネ