Appleが"Appleカー"の開発を進めていることが明らかになっていますが、XiaomiもEV(電気自動車)開発に着手することを決定したと中国メディアifeng.comが報じました。
中国メディアifeng.comによると、XiaomiのCEOの雷軍氏は過去何度もEV(電気自動車)事業に参入することを検討したことがあるようですが、2021年に入ってEV(電気自動車)事業への参入を最終決断したとのことです。
但し、上場企業であるXiaomiは公式にはこの報道を否定しています。
一方で中華系ガジェットメディアITHomeはXiaomiの幹部ワン・ペン氏を責任者として来月にも正式にプロジェクトを立ち上げると報じました。ワン・ペン氏はXiaomiのTV事業を立ち上げて成功させた立役者です。
Xiaomiは先行しているテスラが育成した部品メーカーを活用可
Xiaomiはスマホ事業に2011年に参入した際、Appleやサムスン等のライバルスマホメーカーが中国で育成したサプライヤ(部品メーカー)を有効活用しました。EV(電気自動車)事業参入においても先行しているテスラ等が中国で育成したサプライヤを有効活用できそうです。つまり、2011年以前のスマホ業界を取り巻く環境と、2021年のEV業界を取り巻く環境が似ている、とXiaomiの雷軍CEOは判断したのかもしれません。
なお、Xiaomiは既に電動スクーターを製造・販売しており、本国だけでなくヨーロッパでも販売しています。
価格破壊に期待
Xiaomiが仮に2021年はEV事業参入のための機が熟していないと判断したとしても、将来的ににはEV事業に参入して、自動車業界に価格破壊を起こすことを期待したいです。
Appleがスマホ以外でタブレット/PC市場で強みを発揮しているのに対して、Xiaomiは中国のスマート家電市場で大きな存在感を示しています。Xiaomiがスマホ/スマート家電分野で培ったソフトウェア技術/IoTサービス運営ノウハウはEV製品開発にも生きるでしょう。
インドや中国ではEVの価格破壊が進みつつあり、小型EVであれば50万円以下になりつつあります。Xiaomiが価格破壊路線でいくのか、”Appleカー”のようにテスラを意識した高級路線でいくのかはまだ明らかになっていません。Xiaomiが強いインド・中国市場を当初のターゲットにするのであれば、あっと驚く低価格の”Miカー”の登場を期待したいですね。
最近の自動車って自動運転とかナビとかのソフトウェアが進化してきてるからな。スマートフォン産業で利用されてる技術を活用すればテスラみたいな車だって作れるし。