widevineは、スマートフォンに適用されることの多いDRM(デジタル著作権管理方法)です。
目次
DRMとは(技術的な解説はなし!)
DRMとはDigital Rights Managementの略称、日本語で言うならデジタル著作権管理です。
インターネットが普及してから、音楽や映画などのコンテンツがインターネット配信されるようになりました。すべてのコンテンツには著作権という問題が常に関わってきますが、その権利を保護するための技術がDRMです。DRMによって、著作権コンテンツが不正に二次配布されたり、ユーザーがコピーすることを防ぐことができます。
創作物を作る活動をするアーティスト・クリエイター、それに関わる人が安心してコンテンツを配布することができるのは、このDRMのおかげでもあるのです。
Widevine DRMとは
現在はMicrosoftによって開発されたPlayReadyやAppleのFairPlayなど、DRMには多くの種類がありますが、WidevineもメジャーなDRMの一つとして知られています。
Widevineは2010年にGoogleの手に渡り、合計で50億を超えるAndroid端末やChromeなどのブラウザでサポートされています。
Widevineセキュリティレベルとは
WidevineにはWidevine L1からL2、L3までのセキュリティレベルが存在します。L1が最も強く、L3が最も低いものとなっています。つまり、Widevine L1を保持するスマートフォンはWidevine L3であるものよりもDRM上でのセキュリティの評価が高く、より多くのコンテンツを不自由なく楽しむことができます。
3つのセキュリティレベルは、端末がどれだけセキュリティ要件を満たせているかによって割り振られています。例として、realmeフラッグシップ機種のrealme X2 Proは最高レベルのwidevine L1を保持しています。
※端末によっては、アップデートでセキュリティレベルが上がるケースや、逆に何かしらの原因で下がるケースも報告されています。
セキュリティレベルがどう影響するのか
Widevineのセキュリティレベルはコンテンツを楽しむ上で大きく影響します。
Amazon Prime Videoは日本国内でも人気の映像コンテンツ配信サービスです。Androidスマートフォンでも楽しめるようになっていますが、Widevine L1対応の機種ではない場合、HDストリーミングで映像コンテンツを閲覧することができません。(例外もあります)
Amazon Prime Videoに限らず、同じような映像コンテンツ配信サービスでは端末のWidevineのセキュリティレベルによって何かしらのコンテンツ利用制限がされることもあるので、スマートフォンやタブレットを購入する際には注意が必要です。
詳しくは、各サービスが公式に発表しているHDストリーミング対象機種リストなどをチェックするのが良いでしょう。
セキュリティレベルを確認するには
自分の使っているスマートフォンのWidevineセキュリティレベルを知りたい場合、DRM Infoというアプリがおすすめです。
残念ながら、telektlistのスペック検索ページではDRM関係のスペック情報はカバーできていません。よってインターネットなどで機種毎に情報を集めるか、自身で確認する必要があります。
Widevineが一切適用されていないスマートフォンも存在していますが、大手メーカーの機種であればいずれかのセキュリティレベルに対応しています。なお、Widevineのライセンス料は無料です。Widevineが適用されていないということは、メーカーが手間を省くために手続きを行わなかった場合や、単純にそのスマートフォンが基準不適合だったと考えられます。
動画用に格安中華スマホ・タブレットを買う時に注意
widevineセキュリティレベルによってオンラインコンテンツが利用できる範囲に影響が出てきます。
特に安価なマイナーメーカーの中華タブレットやスマホでAmazon Prime VideoやDisney+などのストリーミングサービスを楽しみたい場合、使用する端末のセキュリティレベルを事前に知れていると安心でしょう。
記事に書かれてないが別にL1でもprimeビデオHDストリーミング出来るってわけじゃないからな
Amazon側が機種をホワイトリスト入りさせないといけないから中国メーカーの端末なんかは結構漏れてる。Amazonは中国進出してないし
他のサービスはわからん