中国メーカーのTCLは3月5日、屏風状に折りたためる新しいスマートフォンのコンセプトモデルを発表しました。なんと折り畳めるポイントが2か所あり、屏風のように折り畳んで利用できるようです。
ただしまだコンセプトの段階なので製品名などは発表されておらず、具体的な仕様も明らかにされていません。
屏風状に折り畳めるスマートフォン
Galaxy FoldやHuawei Mate X、Galaxy Z Flipなど”折り畳める”スマートフォンの発売が相次いでいる昨今、まさか2段階も折り畳めるスマホが発表されるとは驚きです。
すべて折り畳んだ状態では6.65インチのスマートフォン、ディスプレイを完全に広げた状態では10インチのタブレットになります。
ちなみに一回折り畳んだ状態でも、上記画像のように利用できるようです。
大きい画面と小さい画面でどのように連携できるのか気になるところですが、残念ながら詳細は明らかとなっていません。
屏風型スマホは本体の厚みがすごい
一見すると便利そうな屏風型スマホですが、ポケットに入れて持ち運ぶのは難しそうです。
上記画像を見てください。ディスプレイを3つ搭載しているのに比例して、本体の厚みも通常のスマホの3倍です。海外ニュースメディア”The VERGE”のレビュアーによると、「3つの独立したバッテリーのおかげで、携帯電話としては信じられないほど重かった」とコメントしています。
ディスプレイ・バッテリー・本体の厚みが通常の3倍もあるTCLの新スマホ、本体価格も3倍になってしまうのでしょうか。ハイエンドスマホで10万円程度、既存の折り畳みスマホが20万円程度なので、TCLの屏風型スマホは(単純計算すれば)30万円程度になると予想できます。
屏風型スマホのスペックは今後の発表待ち
見た目のインパクトがすごい屏風型スマホですが、残念ながら現時点では具体的な仕様や発売日、本体価格などは発表されていません。屏風型ディスプレイをどのように活かして私たちのガジェットライフを面白くしてくれるのか、TCLの今後の発表が気になります。
ちなみにTCLという会社を調べたところ、スマホも一応手掛けており、Alcatelのブランドによる日本でのスマホの販売実績もわずかながらあります。但し、同社の主力製品はテレビの製造販売のようです。2段階の折り畳みに対応するシステムやアプリを開発できる技術者を十分に確保できるかが今後のカギとなりそうですね。
値段30万くらいになりそう