TCL 10L、TCL 10 Pro、TCL 10 5Gの3機種で構成され、エントリーモデルからTCL初の5G対応まで、それぞれが強みを持ったシリーズとなっています。
TCL 10L:コスパ重視
TCL 10Lはシリーズの中で最も安いモデルですが、日常使用に必要なスペックは備えており、よほど負荷をかけなければストレスなく使えるでしょう。SoCはSnapdragon 665を搭載し、RAMは6GB、ストレージは64GBか128GBかを選べます。
リアカメラは、48MPのメインレンズ、8MPの超広角レンズ、2MPの深度センサー、2MPのマクロレンズという構成です。下位機種にもかかわらずクアッドカメラであることは、大きなセールスポイントでしょう。また、インカメラは16MPです。
価格は249ドル(約2万7,000円)からとなるようです。コスパは高く、メイン機としても十分活用できるスペックを備えています。
TCL 10 Pro:ディスプレイに強み
TCL 10 Proの最大の売りはディスプレイです。有機EL製のエッジスクリーンで、コントラスト比は2,000,000:1です。高画質の画像を美しく表示できるでしょう。RAMは6GB、ストレージが128GBです。
カメラ構成は、64MPのメインレンズ、16MPの超広角レンズ、5MPの深度センサー、2MPのマクロレンズです。フロントカメラは24MPで、3機種の中で最も多い画素数となります。
価格は449ドル(約4万8,000円)となるようです。SoCはSnapdragon 665であり、決して処理能力が低い訳ではありませんが、5万円台でもSnapdragon 865搭載機種が存在するため、少し見劣りしてしまうかもしれません。
TCL 10 5G:TCL初の5G対応
TCL 10 5Gは同社初の5G対応機種となります。ミドルレンジの5G機種と位置づけられ、SoCとしてSnapdragon 765Gを搭載。RAMは6GB、ストレージが128GBです。
クアッドカメラを搭載し、構成は64MPのメインレンズ、8MPの超広角レンズ、5MPの深度センサー、2MPのマクロレンズです。また、インカメラは16MPとなります。
価格は399ユーロ(約4万8,000円)です。10 Proとほぼ同じ価格設定となっています。
上位モデルは他社機種に比べて見劣り?
TCL 10シリーズは全ての機種でクアッドカメラを搭載し、ユーザーのニーズに合わせてコスパやディスプレイ性能、5Gを選択できるわかりやすいラインナップとなっています。
ただし、例えば先月発売されたRedmi K30 Proに比べると、上記機種(TCL 10 Pro、TCL 10 5G)はコストパフォーマンス面では見劣りします。
最近は他メーカーに押され、blackberryの販売も撤退するなどスマートフォン業界では今ひとつ存在感の薄いTCLです。新機種リリースで巻き返せるか、注目していきましょう。
横持ちに邪魔なカメラ位置が嫌だ