6月17日午前、QualcommがSnapdragon 690 5Gを発表しました。Snapdragon 6シリーズで初めて5Gに対応したSocとなります。対応する5G通信はSub-6GHz帯のみとなっており、ミリ波には対応しません。
一方で、Snapdragon 7シリーズの新しいチップの発表はありませんでした。
スペック概要と性能
CPU | Kryo 560 (2xA77 + 6xA55) |
周波数 | 2.0GHz + 1.7GHz |
GPU | Adreno 619L |
リフレッシュレート対応 | FHD+で120Hz、QHDで60Hz |
Antutuスコアは不明ですが、25~30万点になるのではと推測されます。
搭載予定のメーカー
HMD、LG、モトローラ、SHARP、TCLなどが、Snapdragon 690 5Gを搭載したスマホの発売を予定しているようです。SHARP製スマホはほぼ確実に日本で発売されそうですね。
Qualcommは先月Snapdragon 768G(5G対応)を発表しましたが、ライバルのMediatekのDimensity 800/Dimensity 820/Dimensity 1000+に比べると採用機種が広がっていない印象を受けます。
Snapdragon 690 5Gは低価格モデル~ミッドレンジモデルで採用されそうです。
格安5G機の時代が加速するか
先月後半~今月前半にかけて日本円換算で2万円台の5Gスマホが4機種中国で発売されました。その中で、Qualcomm製Socを採用したのはRedmi K30i 5Gのみでした。
Honor X10 5G | 約2.6万円~ | Kirin 820 5G |
Huawei Enjoy Z | 約2.9万円~ | Dimensity 800 |
Redmi K30i 5G | 約2.8万円~ | Snapdragon 765 5G |
Redmi 10X 5G | 約2.5万円~ | Dimensity 820 |
Snapdragon 690 5Gの登場は、2万円台の5Gスマホを当たり前のものにするかもしれません。
Source:Qualcomm
600代なのに強そう