サムスンが2020年7-9月の四半期業績見通しを上方修正しました。営業利益は前年同期比で+58%の106.3憶ドル(1.1兆円)となる見込みようです。まだ世界経済はコロナ禍の影響を受けていますが、サムスンの業績はスマホ事業の貢献もあり急速に回復しているようです。
Note20や折り畳みスマホの販売が好調?
今回の業績見通しの上方修正にあたって、サムスンから公式にどの事業が好調なのかは発表されていません。ただ、Bernstein社のアナリスト、マーク・ニューマン氏によると、スマホ事業が業績をけん引しているのは間違いなく、8月初に発売したNote 20シリーズや折り畳みスマホ(Z Flip 5GやZ Fold 2 5G)の販売が好調なようです。
また、大和証券のSKキム氏によると、コロナ禍を契機にスマホのオンライン販売の比重を増やしたことが販売コスト削減に繋がっているとのことです。サムスンが先月発表した廉価版ハイエンド機、Galaxy S20 Fan Edition 5G / 4Gもかなり好コスパな仕上がりとなっていました。オンライン販売の比率が上がったことにより、サムスンのコスト競争力が上がっている可能性がありそうです。
今後も明るい材料が多い
サムスンのスマホ事業については今後も「追い風」となる要因がいくつかあります:
- インド市場での中国製品の不買運動 (インドではTop3の地位をXiaomi・vivoと争ってきましたが、その中でサムスンだけが非中華系メーカーとなります。)
- Huaweiへの米国による制裁(特にHuaweiが約15%のシェアを獲得していたヨーロッパ市場で追い風となります。)
- Galaxy S20 Fan Edition 4G / 5Gが高コスパなハイエンド機として評判が上々
また、日本市場でもミッドレンジ5G機Galaxy A51 5Gを満を持して投入します。
Android陣営の盟主としてサムスンがどこまで世界のスマホ市場でのシェアを伸ばすか注目です。
Source: CNBC
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