サムスン・ディスプレイは省電力性能が従来のものよりも優れた新型OLEDの開発を成功させ、最新の最上位機S21 Ultraに実装したことを明らかにしました。同社はサムスン製スマホ用ディスプレイのほか、Appleなどをはじめとする大手メーカーにも商品供給をしています。
Galaxy S21 Ultraにもすでに採用された新型OLED
今回新たに開発がされたOLEDは、Galaxy Note20 Ultra採用のディスプレイにも使用されたLTPO TFT(低温多結晶TFT)による技術がカギとなっています。
OLED内の有機レイヤーに新しい素材が使用されており、電子流の効率化が可能になります。発光効率と輝度を両方を向上させながら、結果として最大で16%まで消費電力の削減ができると発表されています。LTPO TFTはスマートフォンなどの機器で採用することで消費電力に良い影響があることが指摘されており、サムスンおよびサムスンディスプレイはGalaxy S21 Ultraで自社製品への正式な採用をスタートしたと取れます。
Galaxy S21シリーズは先日になりグローバル発売を迎えましたが、そのうちの最上位ラインナップであるGalaxy S21 Ultraにはエッジディスプレイが搭載されています。Galaxy S21 Ultraのディスプレイサイズは6.8インチの1440 x 3200(20:9)解像度となっており、5,000mAhの大型バッテリーを搭載しています。10-120Hzの範囲内でリフレッシュレートを可変することに加え、HOPの技術によってGalaxy S21 Ultraのバッテリー持ちは予想以上に良いものになっているようです。
ArandTechT社の調査によると、S21 Ultra(Exynos 2100搭載版)の消費電力は下図の通り、120Hzリフレッシュレートによってもモードによって大きく抑えることができるようです。
Galaxy S21シリーズでは、Ultra以外のS21 / S21+ではWQHD+対応をしなくなりました。WQHD+はバッテリーの消費に大きく影響がでるため、新型OLEDを搭載したS21 Ultraのみ対応をすることとしたのかもしれません。今回S21 Ultraに搭載した新型OLEDの生産コストが下がってくればSシリーズの下位モデル(無印とplus)でもWQHD+が復活するかもしれませんね。期待しましょう。
Source: Samsung Display, SAMMobile
これをiPhoneも採用するってのがずるい (噂だが)