韓国の業界紙THE ELECは、サムスンディスプレイの崔権永(チェ・クォンヨン)上級副社長への取材で、サムスンディスプレイが次世代ディスプレイの分野でもその先進性を維持できるよう、巻取り式(rollable)ディスプレイ・スライド式(slidable)ディスプレイを開発することを確認したと報道しています。
変わり種のOLEDディスプレイが続々登場
サムスンは既に折り畳み可能なフォルダブルディスプレイを実用化させ、スマートフォン分野ではGalaxy Zシリーズ(Galaxy Z Fold、Galaxy Z Flipなど)を次々に市場に投入しています。これらの市場はまだ誕生したばかりですが、サムスンは早くも3機種の折りたたみスマホを発売し、2021年中にもさらに多くの製品の登場が見込まれています。
2020年の折りたたみスマホ市場で90%もの圧倒的なシェアを確保したサムスンに対し、競合他社も多くの折りたたみスマホを発売し、それ以外のメーカーも検討を始めているとされます。その例が、LGが今年のCESで発表したコンセプト機の「LG Rollable」やOPPOのコンセプト機「OPPO X 2021」に代表される「巻取り式スマホ」です。
これらのスマートフォンはどちらも端末内部に巻き取られたディスプレイが操作に応じて伸長し、時には縦長のスマートフォンに、時には横長のタブレットに変身するというもので、今までサムスンはこの分野に関しては参入の気配を見せていませんでした。
現在、スマホ用の小型OLEDディスプレイの分野ではサムスンディスプレイの独走状態が続いていますが、LGディスプレイや中国のBOEなども猛攻してきています。サムスンディスプレイは今後もこのような競合他社に対抗するため、可変式リフレッシュレートディスプレイや低電力で動作するディスプレイなどを開発していく方針のようです。
折りたたみスマホ市場の拡大にも期待
サムスンのが過去発売した折りたたみスマホの大多数(初代Z Flip, Z Fold 5G, Z Flip 5G)は日本国内でも主にauから販売されており、高価ではあるものの誰でも簡単に入手することができるようになっています。
技術革新や他社の参入による価格競争、市場の拡大による規模の経済などが働けば、今後折りたたみスマホはより安価に、入手しやすくなっていくことでしょう。巻取り式の端末などは大変実用性がありそうで、初搭載機がいつ出るのか楽しみですね。
耐久性考えたらとても実用性あるとは思えん
折り畳みは10万パカパカ以上できるようだが
巻取りは5000巻き巻きぐらいで壊れそう