今年の春にあのXiaomiからさまざまなIoT機器が発売されました。
今回レビューするXiaomi Mi ハンディクリーナー ミニもそのひとつ。Appleや無印良品を想起させられるような真っ白でシンプルな本体をしたコンパクトなミニ掃除機となっています。
価格は定価で5,940円と手に入れやすいのもポイント。今回はそんなXiaomiのハンディクリーナーを手に入れましたのでレビューしていきます。
いいところ
- コンパクトで確かな吸引力
- かっこいいデザイン
- 約6,000円とお手頃
わるいところ
- 充電時に立てられない
- これといった持ち手がない
- ワンタッチでダストが捨てられない
目次
スタイリッシュでかっこいいデザイン
まずは開封していきます。白を貴重とした清潔感あふれるパッケージとなっており、家電というよりかはガジェットらしい雰囲気です。さすがはXiaomi!
箱を開けていくと中身がきれいにパッケージングされているのがわかります。
同梱物はこんな感じ。Mi ハンディクリーナー ミニ本体とヘッドブラシ、エクステンションチューブにUSB-A to USB-Cケーブル、そして取扱説明書となっています。
ヘッドブラシは至って普通のもの。このブラシをつけることによってキーボードなど細かい所の掃除も可能になっています。また、付属のエクステンションチューブも併用することで奥まった場所の掃除も可能になります。
シンプルで合理的な構造
本体の構造はいたってシンプルです。
まずは水筒のキャップのようになっているところですが、ここを開けることにより集まったホコリやゴミをワンタッチで捨てることが可能になっています。ゴミが溜まる場所がスケルトンになっているためどれぐらいゴミが溜まっているかも一目瞭然でわかります。
キャップ部分には逆流防止弁がついていますが、クリップのような針金で止まっているだけの簡易構造となっています。長期間使用したらここから壊れそう...
また、透明の部分は分離可能。ゴミやホコリがへばりついてとれないときはこのように分解してフィルターごと水洗いが可能な構造となっています。
フィルターは大まかなゴミを取るステンレス状のものと、細かHEPAフィルターなホコリをしっかりとキャッチするHEPAフィルターの2層構造になっています。特にHEPAフィルターはXiaomiの空気清浄機にも使われている高性能なものとなっており、ゴミのキャッチ能力に期待が持てます。
なお、どちらもまるごと水洗いが可能であるとのことです。
空気を吸引する側はこのようなシンプルな作りとなっています。吸引力は最大13,000Paとなっており、どのハンディクリーナーよりもハイパワーとなっています。(AnkerのEufyは5,500Pa)
本体下部には排気口と充電用のUSB-C端子があります。充電は5V2Aであり、スマホと同じ感覚で充電することが出来ます。
全体を分解するとこんな感じ。ブラシで細かいところを掃除してゴミが吸引され、フィルターで濾過されスケルトンの部分にたまります。なお、左側の本体にはバッテリーと空気を吸引するためのファンが搭載されています。
このように、Xiaomi Mi ハンディクリーナー ミニは非常にわかりやすい構造をしています。そのため、水筒を意識して作られたというそのデザインもシンプルにまとまっており、まるで掃除機だとは思えないその見た目は満足度は非常に高いです。
サイズ感も非常にコンパクトです。本体はペットボトルサイズであり重量も約500gとコンパクト。リュックに入れて車内や仕事先のデスクでちょっと掃除をすることも可能です。
どこでもぱっと掃除できる気軽さが魅力
実際に掃除をしてみます。
Xiaomi Mi ハンディクリーナー ミニは吸引面積が小さいため、13,000Paもの高い吸引力を実現しています。これがどれぐらいすごいかというと、強モードにすればスマホも持ち上げることが可能なぐらい。Xiaomi公式ではノートパソコンを持ち上げている様子も公開されています。
この圧倒的な吸引力でデスクの細かいところのゴミやキーボードのホコリなどの軽々と吸い上げてくれます。
バッテリー内臓で最大30分の運転が可能な上、モバイルバッテリーによる充電も可能ですのでこのように車内に持ち込んで細かいゴミを掃除することも可能です。
ぱぱっと掃除することで食べかすや靴裏の汚れを放置しがちな車内がスッキリきれいになりますよ!
Mi ハンディクリーナー ミニはコンパクトで持ち運びがしやすく、どこでも気軽に掃除できますが、デザインに拘りすぎたがために持ち手がないのが若干不便です。太さが微妙で力が中途半端にしか入らず、持っていて若干の違和感があります。しばらく利用すればなれるので大きな問題ではありませんが、手の小さい女性はかなり気になるかもしれません。
スケルトン部分にゴミが溜まっているのが目視できたらワンタップでゴミを捨てられます。
しかし吸引力が強すぎるためか、ステンレスフィルターにへばりついてゴミが取れず、ほとんの場合はブラシで掃除するはめになります。
若干吸引力は落ちますがステンレスフィルターの前にティッシュを敷くと簡単にゴミが捨てられるようになります。この方法はかなりおすすめですよ!
ちなみに騒音レベルは普通の掃除機と同じかそれよりもちょっと静かぐらいで、特段うるさいという感じではないです。また、消費電力が大きいため長時間の連続使用をすると持ちての発熱が激しくなるため適宜オフにして使うといいでしょう。
少し不満の残る充電周り
Xiaomi Mi ハンディクリーナー ミニはバッテリー駆動のコードレス掃除機です。
充電はUSB-Cを使った一般的な5V2Aの10W充電に対応。2,000mAhのバッテリーを搭載しており、満充電まで2時間程かかります。一般的なスマホ用充電器で充電できるクリーナーってなかなかないのでここはXiaomiの強みだと思います。
一方で本体は最大120W駆動となっており、利用可能時間は弱ードで最大30分、強モードで最大9分までとなっています。
普段使いでは弱モードで十分なため駆動時間はあまり気になりませんが、こまめに充電しておかないとバッテリー切れになりますのでご注意ください。また、本体は高出力なためワイヤレスイヤホンにありがちな数分の充電で数分利用可能みたいな機能はないため、外出時にモバイルバッテリーで充電してもすぐに使える状態にはなりません。
そのあたりは掃除機という特性上仕方ないのですが、唯一気になるのが充電方法。場所を取らないように立てておくのがベストである一方で、充電端子が本体下部にあるため充電中は横置きしか出来ず、不格好です。
別売りでもいいから専用充電スタンドとかがあると便利そうなのに残念。3Dプリンターがあればいっそ自作するというのもありかもしれませんね。
まとめ:メインでガッツリ掃除は出来ない、サブ掃除機として併用するならあり
Xiaomiのハンディクリーナー ミニはスリムでUSB-C充電である特徴を生かして、デスク上に常備してふと気になった細かいところを掃除するのに最高なサブの掃除機でした。
それだけでなく、かばんに忍び込ませて出先(特に車内)で軽く掃除といった使い方も相性が良さそうです。
Xiaomi ハンディクリーナー ミニの価格は5,940円とXiaomiらしいお手頃価格となっています。ガッツリ掃除するのではなく気軽にさっと掃除したい方におすすめしたいガジェットです。
サブ掃除機(w)