実機レビュー: Xiaomi Mi 11 Lite 5G

Mi 11 Lite 5GはXiaomiのスマートフォンで、2021年4月に発売されました。6.55インチフルHD+ディスプレイを搭載し、厚さは6.8mm、重さは159gです。Snapdragon 780Gを搭載しています。

投稿してくださったjuggernautjp様、ありがとうございました。

Xiaomi Mi 11 Lite 5Gのスペック概要

基本スペック
ディスプレイ6.55インチ, 1080 x 2400, 有機ELディスプレイ, 402ppi
サイズ160.5 x 75.7 x 6.8mm, 159g
システム
OSAndroid 11
SocQualcomm Snapdragon 780G
CPUKryo 670 8コア, 2.4 GHz
メモリ(RAM) 6GB / 8GB
ストレージ 128GB,  microSD最大【※SDスロットの有無不明】GBまでSIM2スロットを使用
カメラ
メインカメラ 64 + 8 + 5MP, F値/1.8, トリプルカメラ, LEDフラッシュ, PDAF
前面カメラ 20MP, F値/2.2
センサ類 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス
機能防水 非対応, イヤホンジャック なし
その他特徴デュアルスピーカー
バッテリーType-C, 4250mAh

購入について

購入の決め手

5G機で世界最薄クラス、4万円台でコスパが高い。

購入場所・購入時期・購入価格

京東 global.jd.com で購入、2021年6月、およそ44,000円

購入モデル

中国版 小米11青春版5G、メモリ8GB、ストレージ256GB、スイートライチ(ホワイト)

化粧箱・付属品

本体の化粧箱はシンプルなホワイトで、Xiaomi Mi 9 Lite のように充電器と USBケーブルは入っていません。 33W 急速充電器と本体がセット販売されており、急速充電器なし (エコ版) は在庫がなく、充電器とセットで購入するしかありませんでした。 本体にイヤホンジャックがないので、USBに接続するイヤホンアダプタが付属しています。 他には、透明のスマホケースが付属しており、本体には薄い保護フィルムが張られた状態で出荷されています。

本体デザイン

表面と背面はフラット、背面のカメラが大きく出っ張っているので、ケースは必須だと思います。 背面はゴリラガラス6 (Corning Gorilla Glass 6) で、見た目と肌ざわりが曇りガラスのようなザラザラとした感じです。 利用してきた Xiaomi Mi 9 Lite の背面はゴリラガラス5で光沢系でしたが、本機のゴリラガラス6 の方が高級感を感じます。 側面は少し膨らんだ形で、iPhone や OPPO A73 のような板状の形状よりは持ちやすいと思います。 Xiaomi が「5G で最薄」と宣伝するように、薄くてスマートな印象のデザインです。

ディスプレイ

ディスプレイは、有機EL (AMOLED) ドットディスプレイで、HDR10+ に対応し、非常にきれいです。 また、リフレッシュレートが 90Hz になったので、動きが多少滑らかになったように感じます。 スマホのフロントカメラは左上のパンチホールで、Xiaomi Mi 9 Lite のノッチからさらに小さくなりました。 有機ELディスプレイ関して Xiaomi Mi 9 Lite と比較すると、肌色を再現する際にわずかに赤みが強く表示されているようです。

ソフトウェア・アプリ

購入時には、中国版の MIUI がインストールされていましたが、YouTube の動画を参考に、グローバル版 MIUI を ROM 焼きしました。 ROM焼きは失敗して「文鎮化」するのが怖かったので、今回が生まれて初めての ROM焼きでしたが、想像よりも簡単にできました。 手持ちの Xiaomi Mi 9 Lite は、Android 11 に準拠する MIUI 12 にアップデートできないことが報道されたため、 MIUI 12.5 がプリインストールされた本機を購入した決め手の一つになっています。 「MIUI はピュア Android と大きく異なる」という意見を聞きますが、Google Nexus 5 を使用していた経験から言うと、 私にはピュア Android に近い操作性だと感じます。 また、キャリアのスマホでは、「余計なアプリがプリインストールされている」という声を多く聞きますが、MIUI の場合は、 広告の出るアプリがありますが、邪魔なプリインストールされたアプリはないので、削除せずに使っています。 また、ランチャーは、Play ストアで配布されている Xiami 製の「POCOランチャー」を使っています。 MIUI の場合、(Avast のエンジン) セキュリティアプリとクリーナーアプリがプリインストールされているので、 後からインストールする必要がありません。

動作・ゲーム性能

リフレッシュレートが90Hzのディスプレイは動きが滑らかです。(が、電力消費が大きいので、60Hzで使用しています) また、Snapdragon 780G は、使っていた Xiaomi Mi 9 Lite のSnapdragon 710 よりも速いように感じます。 また、購入の決め手の一つは、本機が Wi-Fi 6 (802.11ax) に対応していることでしたが、インターネットの速度が速くなりました。

カメラ性能・写真サンプル

カメラはあまり使用しないので、専門的なレビューができませんが、景色や生物の撮影は非常にきれいに撮影できると思います。 1枚目は、花壇に植えられた花を近くから撮影したものですが、花弁や葉が色鮮やかに撮影できていることが分かると思います。

スピーカー・音質

一応、デュアルスピーカー搭載でステレオ音声で聞けますが、YouTube の動画で「Xiaomi Mi 11 と比較して音質は低い」とレビューされているように、 音質はそれほど高くありません。しかし、自分は YouTube や Gyao を使うくらいなので、それほど音質の低さが気になりません。 また、Bluetooth 5.2 にバージョンアップされましたが、Xiaomi Mi 9 Lite で対応していた「aptX HD」がなくなってしまいました。 Xiaomi Mi 11 では「aptX HD, aptX Adaptive」に対応しているので、音質にこだわる人は Xiaomi Mi 11 の方を購入すべきだと思います。

電池持ち・充電速度の印象

電池持ちですが、ネットを使用するとやはり電池持ちはそれほど良くなく、1日程度で充電が30%以下になってしまいます。 Xiaomi Mi 11 Lite 5G が 4250mAh、Xiaomi Mi 9 Lite が 4030mAh なので、ほとんど違いは分かりません。 充電速度については、Xiaomi Mi 9 Lite が 18W急速充電だったのに対し、Xiaomi Mi 11 Lite 5G が 33W充電に対応しましたため、 充電時間が短くなりました。磁気研究所の65W充電器を使っていますが、30%から80%に充電するのに30分程度で充電できます。

その他独自機能について

MIUI にプリインストールされているテーマアプリでは、テーマや壁紙が豊富に揃っているので、他のアプリをインストールする必要がありません。 また、ユーザーが作成したテーマが配布されており、CM動画を見ることにより無料でダウンロードして利用することが可能です。(2枚目のスクリーンショット) ランチャーは、Androidストアで配布されている、Xiaomi製の「POCOランチャー」が優秀かつ無料なので、これを使っています。

まとめ

良い点

① 指紋センサ付き電源ボタンでの高速な指紋認証

② Wi-Fi 6 対応による高速なネットアクセス

③ microSD カード対応によるストレージ拡張

気になる点

① Xiaomi Mi 9 Lite よりも1万円高い

② 発熱しやすい

③ おみくじディスプレイと「黒つぶれ」問題

全体的な感想

使用してきた Xiaomi Mi 9 Lite はミドルレンジの Xiaomi スマホとしては評価の高い機種でしたが、Xiaomi Mi 11 Lite 5G は、 それを超える 5G と Wi-Fi 6 などの機能強化をしつつ、価格を1万円高に抑えた点で評価できます。Xiaomi Mi 9 Lite よりも、さらに薄く軽くなりました。 私の場合、中国の ECサイトである京東 (ジンドン) で初めて購入しましたが、Xiomi の直営店で購入したため、安心して取引でき、また AliExpress などが届くまでに3週間かかるのに対し、京東 (ジンドン) の場合は注文してから1週間以内に届きました。 日本での販売が3色なのに対し、京東 (ジンドン) で販売されている中国版には5色あり、日本で販売されていない「スイートライチ (ホワイト)」を購入しました。 なお、私の購入した中国版は日本版と異なり、おサイフケータイには対応していません。おサイフケータイの欲しい人は、日本版を購入すべきです。 また、SIMフリー版が Amazon 等で約 41,000円で販売されていますが、格安スマホを販売する OCNモバイルなどでは端末価格が 20,000円で販売されているので、 乗り換えを検討している人はより安く手に入れることが可能です。 ネットで話題の「おみくじディスプレイ」ですが、調べてみると、自分の機種はハズレの天馬製でした。しかし、ネットで言うように「文字がにじむ」という現象は肉眼では確認できず、 画像データに関して言えば Xiaomi Mi 9 Lite の有機ELディスプレイよりも綺麗になったと感じます。ネットで騒ぐような「画質にかなりの差が出る」というほどの違いはないように感じます。 また、Xiaomi Mi 11 Lite ディスプレイの「黒つぶれ」の問題ですが、2021年7月頭リリースの MIUI Global 12.5.2 においても、わずかに発生することが確認できました。 [Xiaomi Mi 11 Lite black crush display pixelation issue reported by users; software or hardware issue?](https://piunikaweb.com/2021/05/25/xiaomi-mi-11-lite-black-crush-display-pixelation-issue-reported-by-users/) の記事にあるほど広範囲につぶれが発生する訳ではないですが、 暗い場所の動画にブロックノイズのようなつぶれが発生しています。同じ動画を Xiaomi Mi 9 Lite で再生した場合には発生していないので、 Xiaomi Mi 11 Lite 5G 固有の問題だと思います。しかし、上記記事を読むと、ディスプレイ本体の問題というよりも OSの問

評価:4.5点/5点満点

価格・購入先

Mi 11 Lite 5Gの 6 GB/ 128 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 43,800円でした。購入時の参考にどうぞ。

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