LG G7 Plus ThinQは2018年5月に発売されたスマートフォンで、6.1インチディスプレイやSnapdragon 845を搭載しているのが特徴です。
(※本レビュー記事における「スペック」や「価格」などのリンクは、RAM・ROMのみが異なる「LG G7 ThinQ」のものとなります。)
投稿してくださったMELCREAR様、ありがとうございました。
目次
スペック概要
基本スペック | |
---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ, 1440 x 3120, IPSディスプレイ, 564ppi |
サイズ | 153.2 x 71.9 x 7.9mm, 162g |
システム | |
OS | Android 8.0 (Oreo) |
Soc | Qualcomm Snapdragon 845 |
CPU | Kryo 385 Gold x4 & Kryo 385 Silver x4 8コア, 2.7 GHz |
メモリ(RAM) | 4GB / 6GB |
ストレージ | 64GB / 128GB, sd_card microSD最大400GBまでSIM2スロットを使用 |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 16 + 16MP, F値/1.6, デュアルカメラ, OIS(光学手ぶれ補正), レーザーAF, PDAF |
前面カメラ | camera_front 8MP, F値/1.9 |
センサ類 | 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 気圧センサ, 顔認証ロック, Qiワイヤレス充電, Google Lens |
機能 | 防水 IPX 8, 水面下での使用が可能, イヤホンジャック 有り |
その他特徴 | 米国軍用規格MIL-STD 810G準拠 |
バッテリー | battery_charging_full3.1, Type-C 1.0, 3000mAh |
購入について
購入の決め手
性能に対する価格。 Snapdragon 845に加えてRAM6GBにしては安いと思ったから。
購入場所・購入時期・購入価格
購入場所:Aliexpress
購入時期:2020年9月
購入価格:約20,000円(送料込)
購入モデル
G710EAW G7+ Thinq、RAM6GB、ROM128GB、グレー
化粧箱・付属品
箱はiPhoneの様な厚紙タイプの箱で、上蓋を持ち上げるタイプの箱です。正面にロゴ、上面にメーカー、片面に容量とシンプルな表記になっています。
またそれなりに厚い箱なので、最近の簡易的なスマホケースより高級感を感じます。イヤホンは純正品が付属しており(カナルタイプ)、他に専用の充電器とType-Cケーブルが入っていました。他には説明書とSIM取り出し用ピンが入っていました。
本体デザイン
背面はややプラスチックな感じもしますが、全体的にそこまで安価な感じはせず見た目としても落ち着いた印象があります。
ただどのカラーでも全体的に光沢感があるので、人によっては気になるかも知れません。背面はデュアルカメラとその下に丸形の指紋認証センサーがついており、その下に機種名、ブランド名とシンプルな感じになっています。
ディスプレイ
色合いは複数のパターンから自分で細かく調整できます。解像度は1440x3120(19.5:9)で、ノッチを含む縦長のIPSディスプレイとなっています。
また任意で解像度1080x2340、720x1560と調整できます。画面自体は流石LGと言ったところか、とても鮮明です。
ソフトウェア・アプリ
ホーム画面はデフォルトで3種類搭載されており、ホームのみで完結するもの、よくあるホーム/アプリ一覧切り替えのもの、全ての操作が簡単にできるeasyホームがあります。
OSはデフォルトでAndroid 8が搭載されており、アップデートにてAndroid 9、2020年後半にAndroid 10がリリースされています。
プリインストールアプリは電話、電話帳などの基本的なものから音楽、写真などメディア閲覧用、google系のプリインストールアプリ、あとはLGのアカウント設定、専用ストアアプリ等、スマホとしてすぐに使える物が必要最低限揃っている感じです。
この機種はデュアルSIM対応機種で(片面のsimスロットがSDスロットと共用)、SIMの切り替えがステータスバーやナビゲーションバーから一発でできるようになっている点も使いやすいです(逆に言えば誤タップになりやすいですが、設定で非表示にできるのでそこまで問題はないかも)。
基本的なUIはAndroid OSそのままなので誰でも直感的に使えるかと思います。
動作・ゲーム性能
パズドラやモンストなどのゲームはもちろん、デレステ、ミリシタなどある程度のスペックが必要な3Dゲームも、最高画質で処理落ちすることなくストレスフリーで動きます。
またゲーム内ではナビゲーションバーにゲームスイッチがあり、ここからゲーム内画質の調整、全画面表示、FPS制限など細かく設定が出来ます。今現在出ているゲームで、動作が困難なものはほぼないと言ってもいいと思います。
ただ、Android 9との相性が悪いのか、Android 8からアップデートした際に、一部アプリで画面が戻らなくなるなどの不具合や、気にならない程度のプチフリが起こる気もします(しかし、前使っていたXperia xz1でもAndroid 9で同様の症状が出ていたので、OS起因のバグかもしれません)。
カメラ性能・写真サンプル
解像度の選択ができることが特長です。16:9のFHDはもちろんのこと、1:1、4:3、そしてこの端末の特徴である縦長の18.9:9から選べます(更に細かい解像度の指定も可能)。
コントラストは撮影時にある程度細かく設定できる他、G7シリーズのイチオシ機能でもあるGoogleのAI機能があり、撮影する対象物によって最適な設定に自動でしてくれます。撮影知識が無い方でもとても綺麗に撮影できるため、どんな状況の写真でも鮮明に残すことが出来ます。
またデュアルカメラでワイドレンズと通常レンズを簡単に切り替えることができるため、更に撮影の幅が広がるかと思います。
スピーカー・音質
スピーカーは最近の機種では珍しくモノラルスピーカーとなっており、ステレオスピーカーに慣れている人からしたら違和感を感じるかもしれません。
音自体はかなり綺麗(高音質)な感じがして、音がこもるようなことはまず無いでしょう。また下部に3.5mmジャック端子がありさらにサウンドアンプが内蔵されているため、ヘッドホンなどでは通常よりも更に幅広い音が楽しめます。
またこの機種の特徴としてブームボックスという機能もあります。梱包されていたケースなどに置くと、端末の振動などを使い大きく綺麗な音を出せるという特殊技術が備わっています。
電池持ち・充電速度の印象
充電を100%で開始し1日使っていますが、ソシャゲやSNS、ブラウジングなどをずっとしていてもほぼ一日は持ちます。また急速充電、置くだけ充電にも対応しておりバッテリー周りは意外と優秀です。
その他
この機種は最新機種にありがちなノッチディスプレイなので、人によって好みがわかれるかと思います。が、大体のゲームではノッチ部分のステータスバー表記が黒枠になっており、そこまで影響を感じさせません。
またミリシタなど一部のゲームではノッチ部分にも画面が表示され、大画面で迫力あるゲームプレイができます。
まとめ
良い点
①画質:1440x3120の高画質かつ19.5:9という特殊な縦長ディスプレイでとても見やすいです。
②Google AI:これもこの機種の特筆ポイントで、カメラだけでなく色んなアプリなどもGoogleAIをサポートしています。
③スペック:兄弟機種にLG G7 thinQがありますが、このG7 Plus thinQはそれの上位機種にあたります。RAMやROMが大きくなっていて、コスパ面でも優秀かと思います。
悪い点
①スピーカー:これは大画面スマホでは仕方の無いことかもしれませんが、モノラルスピーカーだとやはり音に違和感を感じてしまいます。
②バンド帯:日本3大キャリアの主要バンドは掴むのですが、細かいバンド帯が掴めず、屋内では圏外になることも少なくないです。
③入手難度:日本未発売機種のため、サポートが少なく何かあっても自己責任で対応ができる方のみが使うという感じがします。
全体的な感想
価格が安く、それでいて高性能なハイエンドスマートフォンです。
ただし、個人的な感想になりますが、端末下部の右側のみにスピーカーが配置されていて、横画面で使うアプリだと違和感を感じるかもしれません。また、音ゲーをする際には、スピーカーを塞ぐ可能性が非常に高いのでイヤホン推奨です。
そして、当然ながら日本のおサイフケータイ(Felica)には非対応なので、一部アプリが使用できません。またバンド帯も日本を前提としていないので、一部のキャリアや格安SIMでは利用できない可能性も非常に高いです。
あくまでも海外端末なので、自己責任で何かあっても自分でなんとかできる人ならおすすめなスマートフォンという感じです。
評価:4.5点/5点満点
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