楽天は、楽天モバイルの申し込み者数が11月時点で160万回線を超えたことをあきらかにしました。なお、同社は2020年6月に申し込み者数が100万件を超えたことを発表していました。
3月3日申し込み受付開始以降の月間申し込み件数(推定)は以下のようになります:
- 3月3日から当初3ヶ月間: 30万件/月
- それ以降: 約10~15万件月
当初3ヶ月はスタートダッシュとRakuten Mini 1円キャンペーンの効果があったようですが、6月以降は申し込み件数が落ち着いています。このままのペースだと、300万人の無料枠が埋まるのは、2021年の秋口(あと10〜12ヶ月)になりそうです。
楽天モバイル側は今後の見通しを楽観視
楽天モバイルの三木谷会長は、どこかのタイミングで新規加入者が加速するだろうと楽観的な見通しを語っています:
本当にこの値段でやってくれるのか、いまだに何か裏があるんでしょ? と多くの人は思っている。それが300万なのか500万なのかは分からないが、クリティカルマスを突破すれば『なんで楽天モバイル使っていないの? 安いのに』となる。使う人が増えるほど、楽天モバイルへの安心感が口コミ広がり、雪だるま式に広がるだろう
楽天モバイルとしては、300万(若しくは500万)の”クリティカルマス”達成まで、「手を替え品を替え」キャンペーン打っていくつもりのようです。
https://telektlist.com/rakuten-mobile-campaign28000/
エリアカバー率が拡大したとしてもメインのSIMとして使われるか
楽天モバイルはエリアカバー率の拡大を前倒しで進めています。しかし、エリアカバー率の拡大が前倒しされるほど、auローミングの終了も前倒しされるという皮肉な結果を招きそうです。
楽天モバイル(自社回線)の4G周波数帯(Band 3)は障害物に弱いという課題があります。多くのユーザにとって室内で繋がりにくい楽天モバイルをメインのSIMとして選ぶのは勇気がいるでしょう。
顧客対応の品質やカバーエリアは頑張って改善・拡大しようがあるのでしょうが、「Band 3の特性」はどうしようもない側面があります。現在Rakuten Casaという小型基地局の無償設置を行っていますが、「楽天ひかり」の契約が前提となっており、導入のハードルが高めです。auローミングが終了予定の地域を中心に、電波改善のための追加対策を実施が不可避となってくるでしょう。
Source: 楽天IR資料
楽天ひかり限定なのはソフトバンクが昔フェムトセル配った時に散々揉めたことを考えれば無理もない