Mediatekから5G対応SoC、Dimensity 720(MT6853)が発表されました。新しいラインナップである700番台シリーズで、7nmプロセスで製造されています。価格を抑えながらも5Gに対応したいモデルを支える形で活躍してくれるでしょう。
こちらのSocは、Dimensity 600台として発売されると予想されていましたが、Dimensity 720という型番になりました。おそらく、5G対応Socとして最安となるでしょう。
Dimensity 800との違いは?
Dimensity 720のスペックは以下の通り、
- CPU 2xA76 + 6xA55
- クロック数 2.0GHz + 2.0GHz
- GPU Mali-G57 MC3 (クロック数不明)
- RAM LPDDR4X(12GB)
- ROM UFS 2.2
- リフレッシュレート 90Hz
- カメラ 6400万画素(シングル) 2000万画素+1600万画素(デュアル)
上位モデルのDimensity 800と比較すると、4+4のオクタコアから2+6のオクタコアへ変更されています。リフレッシュレートも120Hzから90Hzへと下げられ、差別化されています。ゲーミングに特化したHelio G90Tと似た構成となっており、オクタコアの構成やクロック数、リフレッシュレートなどはほとんど同じです。
5Gですが、SA(スタンドアローン)/NSA(ノンスタンドアローン)方式のデュアルモードに対応しています。
また、ROMがUFS 2.2へとアップデートされていますが、UFS 2.1からどのように進化しているのかわかっていません。UFS 3.0からUFS 3.1への変化同様、マイナーアップデートに留める可能性もあります。
1000元(約1.5万円)を切る5G機の登場となるか
Mediatek 720の登場により、日本円換算で2万円を切る5G機が登場する可能性は高そうです。中華メーカーが目指しているのはその先、1000元を切る5G機の開発でしょう。
現状、vivo iQOO Z1x 5GがSnapdragon 765G搭載で1598元です。Mediatek 720の登場により中国市場での5G機の低価格化は更に進みそうです。
Source: Mediatek
なにこれモデム入っててこの値段なの?