Googleが2023年5月に発売したPixel 7aは、メモリの増量に顔認証の追加、90Hzリフレッシュレート対応などスペックがPixel 6aから強化されました。
カメラもメインカメラの解像度が12.2MPから64MPになるなど、スペック上は大きく進化したように見えます。しかし、実際に撮影してみるとカメラ性能はPixel 6aから大きく変わっていないとのテスト結果が出ました。
米テック系メディアDigitaltrendsのChristine Romero-Chan氏が、Pixel 7aとPixel 6aのカメラを詳しく比較しています。
※ なお、DxOMarkのカメラ評価では7aが133点、6aが122点と差がでています。
明るい所では互角、6aが優れている場面も
まずは明るい所でのカメラテストです。まずはメインカメラですが、明るい場所で撮影する場はPixel 7aとPixel 6aでほとんど差がないという結果になりました。
細かい部分では違いがあるものの、ボケ味や色合いはほぼ同じです。ぱっと見では、どちらの写真がPixel 7aでどちらがPixel 6aか、見分けがつきません。
撮影するシチュエーションによっては、Pixel 7aよりむしろPixel 6aが優れている場面もあったようです。例えば以下の写真だと、Pixel 7aは空の色が薄く、Pixel 6aのほうが鮮やかな色を再現できています。
続いては超広角カメラの比較です。Pixel 7aは画角が広くなったため、より広い範囲を収められるようになりました。
しかし、Pixel 7aは背景の木々が少し暗くなるなど、画角が広がった代わりにディテールが甘くなっていると指摘されています。視野の広さを重視するならPixel 7aが有利ですが、質感やディテールを重視するならむしろPixel 6aが優秀という結論です。
ポートレートに関してはボケ味に違いが見られます。
背景はPixel 6aのほうが強くぼけています。Pixel 7aが自然とも言えますが、より強くぼかしたい場合はPixel 6aが良いかもしれません。
自撮りもそこまで大きな違いはない
フロントカメラの性能を比較すると、Pixel 7aは13MPでPixel 6aは8MPです。解像度に差があるものの、実際に自撮りを撮るとそこまで違いはないことが分かります。
Pixel 6aの自撮りは背景のディテールがやや甘いものの、十分高品質と言えます。
夜景はPixel 7aがリード
明るいところでは互角でしたが、夜景はPixel 7aが優秀なようです。
一見するとPixel 6aが明るく見えますが、不自然に鮮やかな画像になっており、ディテールも甘くなっています。Pixel 7aのほうが、自然できれいな夜景を撮影できるようです。
こだわりがないならPixel 6aもアリ
Pixel 7aのカメラは優秀ですが、先代モデルであるPixel 6aのカメラも同じくらい優秀です。90Hzのリフレッシュレートや顔認証といった追加機能が必要ないなら、価格の安いPixel 6aを買うのも良いでしょう。
日本国内におけるPixel 7aの販売価格は62,700円です。Pixel 6aは53,900円なので、約9,000円安く買えます。
Source: digitaltrends
Tensorとかいうクソチップ載せた端末のことなんかどうでもいいよ