発売されたばかりのGoogleの新機種のPixel 5ですが、ディスプレイと本体フレームの接合部分にすき間が開いているという報告がされています。海外ガジェットメディアxda-developersによると、ユーザによる報告件数は増え続けているとのことです。
IP68規格による防水防塵性能を特徴としているこのPixel 5にとって、今回のトラブルはその性能に影響を与える恐れもあることから大きく話題となっています。
ディスプレイが浮いているという報告
海外のXDAフォーラムにて、購入したばかりのPixel 5のディスプレイと本体フレームの接続部分に目視できるレベルの「すき間」があるという報告がされました。
このすき間の位置や程度は個体によって異なっているもようで、SIMスロット付近や充電端子付近、ボタン類付近などにあるという別ケースが別ユーザーからも報告されています。同様のケースの報告は英語圏のフォーラムだけでなく中華圏のものでもされており、特定の地域で販売された個体の問題ではないと言えます。
スマートフォンを落下させたり強い衝撃を与えさせる、無理に分解しようとするなどの理由でディスプレイと本体フレームの間にすき間ができたり、ディスプレイが大きく浮くことはあります。ただし、今回のPixel 5の場合は新発売の機種であるため、発売から短期間で同様のトラブルが報告されているということは製造に問題があった可能性が考えられます。
また、現時点で今回報告されたようなすき間がない個体であっても、今後使用している間に同じトラブルが起きるという可能性は否定できないでしょう。この場合、Pixel 5の流通価格にも大きな影響が起きかねません。
画像のようなすき間があれば、ケースによっては本体に着けることが難しくなるでしょう。悪いことに、ケースを着けていたことでこのすき間に気づかないということも予想されます。Pixel 5を購入したユーザーは一度セルフチェックをすることが推奨されます。
Pixel 5の防水防塵レベルはIP68規格だがそれにも影響か
Pixel 5ですが、発売間近であるiPhone 12シリーズと同様のIP68規格による防水防塵を特徴の一つとしています。
通常、スマートフォンの防水防塵性能というのは、本体の端子部分などだけでなくディスプレイや背面パネルなど、接合部分への処理によっても影響を受けます。
画像のようなすき間が本体にある場合、Pixel 5が強みとするIP68規格による防水防塵性能も保証がされなくなってしまうでしょう。
今回のトラブル報告があったフォーラムでは、別のユーザーから「既にすき間部分からホコリが入り込んでいる」などの報告がされています。
Nexusシリーズから失敗を学ぶべきGoogle
PixelはAndroidの親元であるGoogleによってデザインされた人気シリーズです。Googleは過去にはNexusシリーズというものを展開してきました。Nexusシリーズ時代にはHuawei製造のNexus 6Pのソフトウェアトラブルで文鎮化するなどの製品不良が世界的に問題となり、Googleが対象のユーザーに返金対応するということがありました。
今回の問題についても、Googleが正式に問題を認める場合にはユーザーに対して適切な対応を取る必要があるでしょう。幸いなことにPixel 5はGoogleが日本にも公式に投入しているスマートフォンであるため、ユーザーの購入先によってはGoogleによる国内保証などを期待できます。
Source: xda-developers
ODM先が悪かったんかな