Softbank傘下のPayPayは4/1より利用時の還元ポイントを利用状況によって段階的に変動させる「PayPay STEP」を導入します。
これにより、ほとんどの人が3/31まで1.5%還元だったのがわずか0.5%還元へと改悪になります。
目次
PayPay STEPとは
4/1より新たに導入されるPayPay STEPは、前月の利用状況に応じて翌月のPayPayの還元率が変動するシステムです。これにより、今まで均一で1.5%の還元だったのが0.5%、1%、1.5%の3段階の還元となります。
条件は次の2つとなっており、それぞれ達成すると翌月の還元額が0.5%追加されます。
- 1ヶ月で100円以上の決済が50回以上
- 合計10万円以上決済
正直かなり厳しい条件となります。10万円以上の決済は大きな買い物をすれば容易に達成できますが、もう一つの条件である月に50回以上の決済、つまり1日2回PayPayを利用するのはかなり厳しいです。
これだけ厳しい条件でたった1.5%還元であれば普段から1%還元のクレジットカードを利用するほうが手軽でしょう。
LINE PayのLINEマイカラーのほうが条件はゆるい?
似たような仕組みにLINE PayのLINEマイカラーがあります。
LINEマイカラーでは、前月の利用額に応じて翌月の還元率が変動します。
条件は以下の通り。
- 0-1万円利用:0.5%還元(ホワイト)
- 1万円-5万円利用:0.8%還元(レッド)
- 5万円-10万円利用:1%還元(ブルー)
- 10万円-利用:2%還元(グリーン)
PayPayは10万円以上の利用で1%もしくは1.5%となりますが、LINE Payはそれらを超える2%還元となります。確かにPayPay加盟店のほうがLINE Pay加盟店より圧倒的に多いのですが、LINE PayはLINE Payカードの発行を受けることにより国内外3,000万のJCB加盟店がプリペイドカードとして利用できます。
似たような仕組みを採用しているLINE Payのほうが還元率の点で優れていると言えるでしょう。
クレジットカードで4月からお得にPayPayを利用しよう
これだけ見ると、還元率が下がったPayPayを利用するのは馬鹿らしいですが、黎明期の莫大な還元率および宮川大輔さんを起用した印象的なCMの影響で加盟店舗数が多く、最も普及していることは確かです。
PayPayのみ利用可能という店舗で4月以降もお得にPayPayを利用する方法があります。それは、クレジットカードの利用です。
PayPayは銀行口座などから現金をチャージして利用する方法の他に、クレジットカードを登録して支払う方法があります。クレジットカード払いを利用するとPayPay STEPのポイント還元は一切受けられませんが、クレジットカードのポイントが貰えます。多くのクレジットカードは1%ポイント還元の上、Kyashなどのプリペイドカードを挟むことで更にポイントを貰うことができます。
店舗の手数料が無料であるため、クレジットカードは利用できないがPayPayは利用可能という店舗がたくさんあります。そういった店舗でPayPay経由でクレジットカード払いができるため、還元率の改悪があったとはいえまだまだPayPayには利用価値があります。
将来的にはクレジットカード払いが使えなくなるかも?
莫大な資金を注ぎ込み、確固たる顧客基盤・加盟店舗数を獲得し、QRコード決済のトップに君臨したPayPayは、つぎ込んだ資金を回収する収穫季に入りつつあります。毎月のように下がる還元率などの度重なる改悪がその証拠です。
クレジットカード利用支払いも、本来店舗側が負担すべきクレジットカードの利用手数料をPayPayが立て替えているという現状になっています。PayPayにとっては赤字の原因となっているはずですので、将来的にクレジットカード利用支払いができなくなる可能性もあります。
とはいえPayPay加盟店舗の決済システム利用料無料キャンペーンが2021年9月30日に終了します。それ以降はどの店舗もPayPayの利用を嫌がるはずですのでそれまでクレジットカード利用支払いが使えれば十分だと私は思います。
Source : PayPay
どこのキャッシュレスもクーポンケチ臭くなったよね。
メルペイはあからさまだけど、linepayも前はコンビニクーポンとかいいやつ結構あったのに…