b-mobileを運営するMVNO事業者である日本通信が、NTTドコモへの回線レンタル料値下げを求めていた問題で、総務省は値下げを求める裁定を下しました。
これを受けて、日本通信は「音声定額を含む携帯料金4割削減プラン」を早期に提供する計画であると表明しました。
今後他のMVNO各社もこの総務省裁定の恩恵を受け、MVNO料金の値下げに繋がると見られます。
b-mobileは早期に値下げに踏み切る
b-mobileは今回の裁定のメリットを直接的に受けられるため、今月中に値下げをするようです。尚、現状のb-mobileのドコモ回線プランは月並みな料金設定です。
- 月額基本料: 1380円₊消費税 (1.5GB)
- 通話5分間かけ放題オプション: 500円₊消費税
日本通信の福田尚久社長は日本経済新聞の取材で「電話かけ放題の音声定額プランを検討し、7月中の開始を目指したい」と話しているようです。3GBまでのデータ量と定額のかけ放題プランで、月額2000円台前半での提供を検討しているようです。
他のMVNOも恩恵を受ける
今回の裁定を踏まえ、他のMVNO事業者が支払っているドコモへの回線レンタル料も見直しされるでしょう。また、auやSoftbankの回線レンタル料も同じように下がるでしょう。加えて、高市早苗総務省は、データ回線は年々安くなり2020年度から2022年度までにさらに3割低下する、という見通しを表明しています。
MVNO事業者の4Gサービスの料金は今後数年かけて大幅に下がっていきそうです。
楽天モバイルにも奮起を期待
MNOに新規参入した楽天モバイルは、サービス開始約3ヶ月で100万契約を達成しました。楽天モバイルはMVNO事業としても、2020年3月末時点で230万の契約者を抱えています。が、楽天モバイルは遅かれ早かれMVNO事業を終了する計画です。
現時点で、この楽天モバイルMVNO事業の230万人の契約者のRakuten UN-LIMITへの移管は上手く進んでおらず、多くの楽天モバイル(MVNO)ユーザが様子見しているようです。他のMVNO事業者が、今回の総務省裁定を契機に値下げを仕掛けてきた場合、楽天MVNO事業の顧客基盤が「草刈り場」になってしまうかもしれません。
3大キャリア(サブブランド含む)対 楽天モバイル 対 MVNO各社、で熾烈な価格競争・キャンペーン競争をしてくれることで、ユーザは大きな恩恵を受けます。我々にとっては通信料金を下げるチャンス到来ですね。
Source: 日本経済新聞, 日本通信プレスリリース
月1000円からの値下げってできんの?