2019年3月12日にMMD研究所から、「2019年3月格安SIMサービスの利用動向調査」の調査結果が公表されました。
大手キャリアの通信量値下げのニュースが世間で報じられることも多いですが、格安SIMのスマホの通信キャリア全体におけるシェアはどれほどなのでしょうか。
目次
格安SIMのシェアは12.3%
今回の調査結果によると格安SIMをメインで利用しているというユーザーの割合は12.3%という結果になりました。(調査対象者数は43,689人)
これは、2014年10月の結果の7倍以上にユーザーが増加したということになります。グラフを見ると2014年以降順調な増加を見せていることがわかります。
なお、大手3社ではdocomoが33.8%、auが26.1%、SoftBankが19.2%、おまけにYmobile!が5.2%という順になっています。
格安SIMサービスの認知度は89.0%
調査の中には、格安SIMサービスの認知度に関するものもあります。格安SIMというワードや、格安SIMのサービス名や内容についてどの程度認知されているかというものです。
その結果、「全く知らない」が11.0%、「格安SIMという言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」が28.6%、「いくつかのサービス名称はわかるが、内容は知らない」が11.0%となっています。
一方で、「だいたいどんなものかわかる」が21.8%、「利用を検討している」が7.2%という結果です。
これらの結果を認知から購入までの段階に振り分けたファネル分析を行うと次の図のように、「認知」が89.0%、「サービス名認知」が60.4%、「内容理解」が49.4%となっています。
メインで利用している格安SIMは楽天モバイルがダントツ
格安SIMを利用しているというユーザー7,865人を対象に、メインで利用している格安SIMサービスを調査したところ上の図のような結果となりました。
トップ3は「楽天モバイル」の25.1%、「mineo」の12.7%、「UQモバイル」の10.7%となっています。
格安SIMサービスの契約プランは7割が音声プラン
前項と同様のユーザーを対象に、格安SIMサービスをどのプランで契約しているかに関しての調査もあります。「音声+データプラン」で利用しているユーザーが70.2%、「データ専用プラン」で利用しているユーザーが29.8%という結果になっています。
半数以上はAndroidスマホでの利用
格安SIMをどのデバイスで利用しているかに関しての調査結果は上の図のようになります。
Androidスマホでの利用が55.9%と半数以上になりました。2位以下はiPhoneが34.0%、モバイルルーターが3.9%となっています。
これから格安SIMユーザーは増えていく?
半年前の2018年9月にも同様の調査が行われました。格安SIMに関するファネル分析ではサービスを認知しているユーザーが9割以上、内容を理解しているユーザーが49%とほぼ半数でした。
それでも格安SIM利用率の伸びは半年前の1ポイントアップとなっていることから、シェアは伸びているものの急増とはなっていません。
最近では政府から「携帯料金は4割は下げられる」という発言もあり国レベルで携帯料金の高額化は早く解決すべき課題となっているのが現状です。
2019年10月頃には安値を掲げる楽天が第4のキャリアとして参入することも決まっており、今後大手キャリアでも値下げ競争が始まることも考えられます。
そうなると、格安SIMの強みが薄くなってしまいシェアは伸び悩んでしまうということも考えられるかもしれません。
各サービス様々な工夫をこらしてユーザー獲得を目指している中で、今後どのように格安SIMが魅力的な独自路線を築いていくのかが気になるところです。
Source:MMD研究所
三大キャリア→大企業、公務員、難関大生
MVNO→貧困層、非正規、Fラン大生
こんなイメージやな