Motorola渾身の折りたたみスマホ、Motorola RAZRは2万7000回折り曲げると壊れてしまうようです。
大手テック系メディアのCNETは、折りたたみ試験専用マシン「FoldBot」を用いて、Motorola RAZRに対し3時間半の折りたたみ試験を敢行。CNETチームは定期的に端末の様子の確認に向かっており、3回目の確認の際に端末が途中までしか折りたためなくなっていることが発覚。そのタイミングが、ちょうど試験開始3時間半・2万7000回目の折りたたみであったということです。ですから、この端末はそれよりも早い段階で既に破損していた可能性があります。同じくCNETによる、Galaxy Foldの折りたたみ試験での12万回には遠く及んでいません。
CNETチームがマシンから端末を取り出すと、ヒンジ部分が定位置からズレており、たたむ際に異音が生じる状態になっていました。しかし驚くべきことに、ヒンジ部分の破損にも関わらず端末のディスプレイは問題なく表示できていたというのです。
脆さが懸念される形となってしまいましたが、CNETのクリス・パーカー氏は、FoldBotがMotorola RAZRに向けて最適にチューニングされていなかった可能性を指摘。端末に対して無理な力が加わっていたのではないかということですね。Motorolaも以下のように反論しているようです。
FoldBotは私たちのMotorola RAZRをテストするために設計されているわけではありません。ですから、この機器を使ったテストではヒンジ部分に過度な負荷がかかり、設計されたとおりに正しく折りたたまれずにテストを不正確なものにしてしまいます。(中略)
私たちはRAZRの耐久性には常に自信を持っています。
YouTubeの動画では、確かにかなり強い負荷がかかっているように見えましたが、皆さんはどう思いましたか?
その後Motorolaは、「RAZRの"本当の"折りたたみテスト」と称する動画を公開しています。こちらの方がより丁寧な折りたたみとなっています。
Motorola RAZRの受難は、これだけにとどまらない様子。
BBC Newsはレビュー動画の中で、Motorola RAZRのヒンジ部分とディスプレイとの間に隙間が出来る欠陥を明らかにしています。発表直後のGalaxy Foldでも、ヒンジとスクリーンの間に出来る隙間へホコリやゴミが溜まり、ディスプレイが破損するという問題が発生していました。下の動画ではMotorola RAZRにも、不安になるレベルの大きさの隙間が見えてしまっています(0:50ごろ)。発売前の修正が望まれますね。
そんなに折りたためるなら実用レベルでは問題ないと思います。