Meizuより、Meizu 21の上位モデルとなる、Meizu 21 Proが中国にて発表。
先日、同社のスマートフォン事業からの撤退が発表されているため、同社最後のスマートフォンとなるものと目されています。
AIが特徴のスマホ
- Snapdragon 8 Gen 3
- 6.79インチ2K+(3,192×1,368p, 21:9, 512ppi)LTPO AMOLEDフラットディスプレイ(中央パンチホール)、HDR10+、Titan Glass 2.0
- 輝度:600nits(典型値)、1,250nits(HBM)
- 1~120Hzリフレッシュレート・?Hzタッチサンプリングレート
- 12/16GB LPDDR5X RAM + 256/512/1,024GB UFS4.0 ROM
- 5,050mAhバッテリー、80W有線、50Wワイヤレス充電、10Wリバース充電に対応
- 画面下指紋認証(超音波式)
- リアカメラ:50MPメイン(OV50H, f/1.9, 1/1.3, 1.2μm, 24mm, OIS)+13MP超広角兼マクロ(f/2.4, 122°, 15mm)+10MP望遠(f/2.0, 72mm, 3倍光学ズーム, OIS)最大8K動画撮影対応
- インカメラ:32MP(f/2.4)動画撮影対応
- ステレオスピーカー
- LEDリングライト
- IP68
- NFC
- Wi-Fi 7
- Bluetooth 5.4
- USB Type-C
- Flyme(Android)
- 164.98×74.42×7.98mm、214/208g(ガラス/ヴィーガンレザー)
- 充電器付属(80W)
SoCに最新のSnapdragon 8 Gen 3を採用し、高解像度のLTPOディスプレイ、IP68対応など、最近のフラッグシップモデルとして抑えるべき点は抑えられていますが、ペリスコープカメラが非搭載であるなど、スペックシート上では競合機種と比べて少々見劣りする部分もあると言えます。
しかし、MeizuがAI事業に集中するためスマートフォン事業から撤退することや、同社が当モデルを「AI端末への扉」と銘打っていることから分かるように、その特徴はやはりAIとなります。
具体的なものとしては、同社のAIアシスタント、Aicyによる画面上のコンテンツの認識や翻訳、コピーライティング文章生成、返信候補の生成、AI音声での応答、Googleの消しゴムマジックのような機能、素早い画像検索、画像生成などが挙げられており、実際に、「スマート時代の終焉、AI時代の始まり」など、公式サイトの当モデル紹介文の一部が、MeizuのAI、Flyme AIにより生成されたものとなっています。
ただ、上記のAI機能については、リリース、販売時点では未実装であり、今後OTAで実装されるとのことです。
他に珍しい・優れた特徴も
その他特徴的なスペックとしては、4辺全て2.2mmと均等なベゼルや、採用メーカーが依然として少ない超音波式の画面下指紋認証、LEDリングライト、スマートEV・同社のMYVU ARスマートグラスとの連携機能などといったものが挙げられます。
画面下指紋認証に関しては、ロック解除速度が0.08秒となり、認識面積は30×20mmと、8×8mmのMeizu 20 Pro比で(公式曰く)10倍となり、更に超音波式であるため、指が濡れた状態などでも認証が可能です。
またLEDリングライトは、通知や着信、充電%数のインディケーターとして機能する他、音楽再生やゲーム中、アシスタントの会話に応じて光ったり、タイマーのカウントダウン、端末の音量段階の表示も可能など、その用途は多岐にわたるものとなっています。
対応バンド
デュアルSIM(nano SIM + nano SIM)
- 4G: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/34/38/39/40/41
- 5G: n1/3/5/8/20/28/38/40/41/77/78/79
価格
カラーは星夜黑(ブラック)、魅族白(ホワイト)、月桂绿(グリーン・ヴィーガンレザー)、冰川蓝(ブルー)の4色展開で、既に販売開始となっており、日本への発送に対応している京東でも公式に取り扱いがなされています。
なお、価格は以下の通りです。
- 12GB+256GB 4,999元(約10.6万円)
- 16GB+512GB 5,399元(約11.4万円)
- 16GB+1TB 5,899元(約12.5万円)
先述の通り、Meizuはスマートフォン事業から撤退し、AIに注力すると発表していることから、今回のMeizu 21 Proが、同社最後のスマートフォンとなると思われます。
なお、これまでにスマホ業界から姿を消していったメーカーは数多く存在していますが、Meizuは、Geelyに買収されたとはいえ、今回ブランド自体が消滅するわけではないため、もしかしたら、今後の時代の流れによっては、再参入、なんてこともあるかもしれません。同社の今後の動向に注目ですね。
Geelyはコネクテッドカーのために自前の人工衛星打ち上げまくってるけど、そっち方向へ注力するんだろうなぁ