調査会社Counterpont Researchによると、Mediatekがスマホ向けSoC市場でQualcommを抜いてトップに立ちました(2020年7-9月のシェア):
- Mediatek:31%
- Quacomm:29%
- HiSilicon(Huawei):12%
- サムスン:12%
- Apple:12%
- UNISOC:4%
2020年7-9月の3ヶ月で前年同期比でシェアを伸ばしたのはMediatekに加えて、AppleとUNISOCとなります。Mediatekが2020年10月以降もシェアトップの座を維持できるのかが注目です。
Mediatek躍進の要因
Counterpint Researchの調査責任者のデール・ガイ氏は、Mediatek躍進の要因として以下の3つを挙げています:
- 世界的に$100〜$250の価格帯のミッドレンジ機の出荷台数が増え、もともとミッドレンジ機向けSoCに強いMediatekにとって追い風となった
- サムスン/Xiaomi/HonorによるMediatek製チップ採用が増えた(特にXiaomiによるMediatek製チップ採用比率が前年同期比の3倍に上昇)
- Huaweiが米国制裁によるTSMCとの取引停止前の「駆け込み」でMediatek製チップを大量購入した
Mediatek製品の競争力/コスパが、特にミッドレンジ機向けでQualcommよりも上回りつつあるのは間違いないようです。一方で、2020年9月末へ向けたHuaweiへの「駆け込み納品」という特殊要因もあった模様です。
Mediatekがスマホ向けSoc市場シェアトップの地位を固められるのか、それともすぐにQualcommに逆転されるのか、次の四半期(2020年10-12月)の市場シェアに注目です。
Source: Counterpont Research
Dimensity 800U搭載機めっちゃ増えたよな
日本にも近いうちに上陸すんだろうか