LINEモバイルは、無料チャット&電話などのコミュニケーションアプリでお馴染みのLINEとSoftbankの合弁会社(Softbankが51%出資)であるLINEモバイル株式会社が運営している格安SIMです。Softbank傘下のMVNOとして格安路線を担っており、近年は急速にシェアを伸ばしています。
今回は、telektlistライターの森野がLINEモバイルの特徴とメリット&デメリットをリストアップし、辛口レビューしてみました。これらのポイントをチェックして、ぜひ格安SIMの導入にお役立て下さい。
目次
LINEモバイル6つのポイント
①LINEとの連携性に優れている
今や電話やメールに代わるコミュニケーションツールとしての立ち位置を確立しているLINEのお膝元ということもあり、LINEとの連携性に優れているのも特徴です。
特に注目すべきは、LINEの年齢認証です。格安SIMは基本的にLINEの年齢認証に対応していないのですが、LINEモバイルはSoftbankのサブブランドであるワイモバイルと同じく、唯一年齢認証が可能なブランドなのです。
②Softbank回線の月額料金は最安値クラス&カウントフリープランを完備
LINEモバイルのプランは、ベーシックプラン(600~3,200円/月)のみです。それに加えて、回線の種類、SIMの種類、データ容量、オプションを組み合わせていく形式です。
ベーシックプランの月額料金は業界でも格安です。回線による料金の差異がないのも、格安SIMの中では非常に珍しいです。結果、Softbank回線は格安SIMの中で最安値クラスです。
ベーシックプラン単体でもLINEの通信料がカウントされないので、LINEをメインの連絡ツールとして使っている人はかなり節約になります。
さらに、LINEに加えてTwitter・インスタグラム・Facebook・LINE MUSICなどの人気SNSのデータ通信料がカウントされない「SNSデータフリー(280円/月)」及び「SNS音楽データフリー(480円/月)」は、SNSヘビーユーザーには嬉しいですよね。
③三大キャリアの回線を揃えており、途中での回線変更にも対応
LINEモバイルの回線は、三大キャリアであるドコモ、au、ソフトバンクの回線から選択できます。
2020年6月時点で、全ての回線を揃えた格安SIMはLINEモバイルを除けばmineoやnuroモバイルくらいなので、意外と少ないです。選択肢が多いのは大変良いことです。
また、他社では基本的にドコモ回線からau回線といったような回線変更は受け付けていないケースが多いのですが、LINEモバイルは手数料3,000円を支払えば違約金なしに回線変更が可能です。一旦退会し再加入するよりも手続きが簡単で、費用も安く抑えられるのは魅力です。
④取り扱い端末は少なめ 端末代はやや割高
競合他社と比較すると取り扱い端末数はさほど多くなく、市場価格よりもやや割高に設定されていることが多いです。
また、端末代も市場価格よりもやや割高なので、セールのタイミングを狙って購入することをおすすめします。
⑤LINE Payカードでの支払いに対応
格安SIMの支払い方法はクレジットカードのみの場合も少なくないのですが、LINEモバイルは自社のスマホ決済サービス LINE Payのプリペイドカード「LINE Payカード」での支払いにも対応しています。
LINE Payカードのチャージ先を銀行口座に設定しておけば、間接的に銀行口座決済も可能です。
また、LINEの各種サービスで貯めたLINEポイントをLINEモバイルの支払いに充てることも可能です。
⑥通信速度は回線ごとの明暗がわかれる
さて、ここまではメリットが多かったLINEモバイルですが、通信速度はいかほどのものなのでしょうか。
第三者機関のkeisoku.ioが調査した直近1週間分(2020年6月15~21日)の計測結果を見ていきましょう。
■ドコモ回線
日付 | 通信速度 | |||
朝 (8時~8時30分) | 昼 (12時15分~12時45分) | 夕方 (17時30分~18時) | 夜 (19時~22時) | |
6/15(月) | 10.8 Mbps | 2.9 Mbps | 11.9 Mbps | 8.3 Mbps |
6/16(日) | 11.8 Mbps | 0.6 Mbps | 7.5 Mbps | 11.3 Mbps |
6/17(月) | 13.3 Mbps | 0.9 Mbps | 1.6 Mbps | 9.1 Mbps |
6/18(火) | 14.5 Mbps | 0.8 Mbps | 8.8 Mbps | 10.0 Mbps |
6/19(水) | 10.1 Mbps | 0.5 Mbps | 2.6 Mbps | 13.4 Mbps |
6/20(土) | 10.9 Mbps | 1.6 Mbps | 2.0 Mbps | 12.2 Mbps |
6/21(日) | 15.2 Mbps | 12.7 Mbps | 6.2 Mbps | 14.4 Mbps |
■au回線
日付 | 通信速度 | |||
朝 (8時~8時30分) | 昼 (12時15分~12時45分) | 夕方 (17時30分~18時) | 夜 (19時~22時) | |
6/15(月) | 7.1 Mbps | 0.2 Mbps | 0.3 Mbps | 6.2 Mbps |
6/16(日) | 5.5 Mbps | 0.2 Mbps | 0.5 Mbps | 7.2 Mbps |
6/17(月) | 5.3 Mbps | 0.3 Mbps | 0.8 Mbps | 4.3 Mbps |
6/18(火) | 9.4 Mbps | 0.3 Mbps | 2.1 Mbps | 4.7 Mbps |
6/19(水) | 7.7 Mbps | 0.2 Mbps | 1.4 Mbps | 3.4 Mbps |
6/20(土) | 6.3 Mbps | 0.3 Mbps | 0.6 Mbps | 6.1 Mbps |
6/21(日) | 7.5 Mbps | 3.9 Mbps | 0.9 Mbps | 7.6 Mbps |
■Softbank回線
日付 | 通信速度 | |||
朝 (8時~8時30分) | 昼 (12時15分~12時45分) | 夕方 (17時30分~18時) | 夜 (19時~22時) | |
6/15(月) | 7.1 Mbps | 0.2 Mbps | 0.3 Mbps | 6.2 Mbps |
6/16(日) | 5.5 Mbps | 0.2 Mbps | 0.5 Mbps | 7.2 Mbps |
6/17(月) | 5.3 Mbps | 0.3 Mbps | 0.8 Mbps | 4.3 Mbps |
6/18(火) | 9.4 Mbps | 0.3 Mbps | 2.1 Mbps | 4.7 Mbps |
6/19(水) | 7.7 Mbps | 0.2 Mbps | 1.4 Mbps | 3.4 Mbps |
6/20(土) | 6.3 Mbps | 0.3 Mbps | 0.6 Mbps | 6.1 Mbps |
6/21(日) | 7.5 Mbps | 3.9 Mbps | 0.9 Mbps | 6.6 Mbps |
インターネットブラウジングやSNSなどを利用する場合は問題ありませんが、動画視聴やビデオ通話、オンラインゲームなど大容量のデータ通信を必要とするコンテンツは3~5 Mbpsの通信速度が望ましいとされています。
今回の結果を見ると、ドコモ回線の通信速度は格安SIMの中では上位にランクインします。
しかし、問題はau回線とSoftbank回線です。
au回線は早い時間帯と遅い時間帯の落差が激しく安定性に欠けており、Softbank回線は全般的に遅い傾向にあります。両者とも、平均速度は格安SIMの中でも遅い部類です。
サブブランドという立場のワイモバイルはSoftbankの回線を帯域制限なしに利用できるので通信速度はSoftbankと同水準なのですが、子会社であるLINEモバイルは競合他社と同じくSoftbankの回線帯域をレンタルしてサービスを提供しています。
そのため、Softbank回線の通信速度においてはせっかくのSoftbank子会社という立場を生かせていないのが現状です。
通信速度が強みのワイモバイル、格安料金のLINEモバイルといったようにあえて複数のサブブランドの差別化をしている可能性も否定できません。が、mineoのような資本関係のないMVNOよりLINEモバイルを優遇する、という対応をしているようには現状見えません。
まとめ:SNSヘビーユーザーなら迷わず候補に入れるべき!
LINEモバイルのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- LINEの各種サービスとの連携性に優れる
- Softbank回線では業界最安値クラスの月額料金
- LINE・Twitter・Facebook・Instagram・LINE Musicの通信料がカウントされないカウントフリーオプションが用意されている
- 三大キャリアの回線が揃っている
- ドコモ回線の通信速度は業界トップクラス
- LINE Payの支払いに対応している
- 余ったデータ通信量は翌月まで繰り越し可能
デメリット
- 端末のラインナップはやや少ない
- 端末代は市場価格よりもやや割高
- auとSoftbank回線の通信速度が遅い
これらのメリットとデメリットを踏まえると、LINEモバイルは以下の人に向いています。
- LINEをメインの連絡ツールとして使っている
- SNSヘビーユーザー
- とにかく格安のSoftbank回線を探している
Softbank系MVNOはXiaomi端末の多くと親和性が高いため、中華スマホ好きユーザにとってLINEモバイルは有力な選択肢になるのではないでしょう。
尚、Softbank子会社であるにも関わらずSoftbank回線の通信速度が速くない点ですが、LINEモバイル公式サイトによると定期的にネットワーク増強工事を行っているようで、数か月後には通信品質が改善している可能性があります。telektlistも定期的にテストして、改善がなされたことが確認できれば、レビュー内容を更新する予定です。
LINEモバイルは公式サイトからの申し込みがお得!
LINEモバイルは全国の家電量販店や携帯販売店などで申し込みできますが、公式サイトからの申し込みの方が混み合わずスムーズです。
2020年6月3日~終了期限未定で、二つのキャンペーンを実施中です。
- 最大2ヶ月間月額料金が無料(適用条件:音声通話SIMが対象で、ベーシックプラン3GB以上を選択+SNSデータフリーもしくはSNS音楽データフリーを契約すること)
- 新規申し込み又はMNPで7,000~10,000円相当をプレゼント(適用条件:音声通話SIMが対象で、ベーシックプラン3GB以上を選択+キャンペーンコード入力)
※ キャンペーン適用条件の詳細は公式サイトなどで最終確認をお願いします。
格安SIMを検討している方は、ぜひLINEモバイルも候補に加えてみてはいかがでしょうか。
Source: LINEモバイル
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