香港Lenovoグループは2019年5月23日、同社のすべての部門の売上高が目標額を上回ったと発表しました。通年の売上高が、前年同期額を12.5%上回る510億ドル(約5.6兆円)に達しました。500億ドル(約5.5兆円)を超えるのは会社史上初で、売上高が2ケタ成長(10.1%増)したのも、LenovoがMotoloraを買収以降初めての出来事です。
Lenovo会長兼CEOのYang Yuanqing氏は「Lenovoの堅調な財務実績は、当社の変革戦略の継続的な実行の結果です。経済的、社会的、環境的に大きな変化を遂げている私たちは、自らを「知的に変革」し、世界中の多くのお客様が同じように成功できるように注力し続けています。」とコメントしています。
各事業グループの概要 - 全てで好調
インテリジェントデバイス部門は同社のスマートIoT戦略が実を結び、通年売上高は9.9%増、税引き前利益は前年同期比で109%増加しています。
PCおよびスマートデバイス部門は前年比9.5%の成長を遂げ、多くの技術的進歩をもたらしているとコメントしています。
モバイル事業部門では税引き前利益において、前年同期比で4憶6,400万アメリカドル(約510億円)も収益を改善させています。ラテンアメリカでは地域によっては17.6%のシェアを獲得し、北米・中国など他の国でも販売は好調です。下半期からは黒字も達成しています。
データセンター部門ではx86サーバ事業の買収以降、最速の成長を遂げています。通年で37%も収益性を改善し、x86サーバは現在も信頼性および顧客満足度・パフォーマンスで世界1位です。
LenovoとMotorola
Motorolaは当初、アメリカの携帯電話市場で絶大な人気を誇っていました。しかし市場がスマホに移行すると共に業績が悪化。一時はGoogleに売却されましたが、重要特許のみを残して再度売却され、その後は中国Lenovoの傘下企業となっています。
古くはThinkpadをIBMから買収し、成長させてきたLenovo。有名ブランドの再生手腕は見事なものです。
Source:Lenovo StoryHub
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