武蔵野美術大学の教授で、日本のデザイン界を代表するグラフィックデザイナーの原研哉氏が、Xiaomiに何らかのデザインを提供することがわかりました。詳細は3月29日のXiaomiの発表会で明らかになるとみられます。
今回、原研哉はXiaomiのためにどんな新デザインをしたのでしょうか?#Xiaomi春季新製品発表会 で、それについてお話します。
(Xiaomi公式Weibo)
無印良品のアートディレクションで知られる
原研哉氏は、無印良品(MUJI)ブランド全体のアートディレクションや蔦屋書店の総合デザイン(参考リンク)でよく知られています。無印良品の「無駄を省いていくことによって、豪華なものよりもっと素敵に見える(同氏の発言から引用)」というような考え方を、デザインを通じて表現しているのが、原研哉氏なのです。
同氏のデザインは工業デザインというよりもグラフィックデザインが中心であるため、無印良品での作品も製品自体の設計よりは、広告デザインのようなものが多いです。
一方、原研哉氏と同時に無印良品に参加した多摩美術大学の深澤直人氏は工業デザイナーとして有名で、無印良品では炊飯器やトースターといったキッチン家電シリーズなどのデザインを手がけました。深澤直人氏と言えば、以前にRealme Xの謎の「たまねぎモデル」のデザインを提供したことで馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
最近では、宅配大手のヤマト運輸が4月1日から使用する新ロゴマークにも、原研哉氏のデザインが採用されました。
Xiaomiと原研哉氏の関係は4年前から?
無印良品の思想は、Xiaomiという企業の思想にも大きな影響を与えています。Xiaomiが中国国内を中心に展開する雑貨・IoT家電ブランドのMijiaの非常にシンプルかつ高品質な製品たちは、どこかMUJI(名前も似てる?)を彷彿とさせるものが多いです。
Xiaomiの創業者でもある雷軍CEOが、2016年以降「Xiaomiはテック業界の無印良品を目指す」と繰り返し発言していることは、日本のガジェット界ではあまりにも有名な話です。無印良品に心酔する雷軍CEOは、原研哉氏とも対面した過去があります。
2016年、Xiaomi Mi MIX(初代)の発表直後に原研哉氏と対面しご満悦の雷軍CEOは記念写真を撮影。当時は「無印良品デザインのMi MIXが出るのかな?」と中国ネット民達がざわついたようですが、結局実現には至らず。2年越しのMi MIX第四世代の発表と、4年越しのXiaomi×原研哉デザインの実現が同じ3月29日に実現することは、こんな経緯を知っていればとんでもない「胸アツ展開」なのです。
原研哉氏のデザインとXiaomiのブランドが合わさって、どんな面白い物が登場するのか、非常に楽しみです。
Source:Weibo
Xiaomi社長が日本嫌いと言う噂はどこから来たんだろう。
あくまで日本市場?