KDDIは、シンガポールのCircles Asiaと提携と提携して、MVNO事業を展開するKDDI Digital Lifeを11月2日付けで設立することを発表しました。
KDDI Digital Lifeは、eSIMを活用し、各種手続きを全てオンラインで進められるようにするとともに、顧客ニーズにあわせてサービス内容や料金を自由にカスタマイズしたりできる通信サービスを提供するとのことです。
「サービス内容や料金を自由にカスタマイズ」とい表現だけだとは少しピンとこない部分もあります。が、「データ通信容量 × カウントフリー対象 × 音声通話オプション内容 × データ通信上限超過後の通信速度」を毎月変更したい、という顧客ニーズはあるのかもしれませんね。
これが日本政府による「携帯料金値下げ要請」に対する答え?
KDDI Digital Lifeがやろうとしているサービスそのものは、料金体系や通信品質次第ではニーズがあるかもしれませんが、これが日本政府/総務省による「携帯料金値下げ要請」に対するKDDI/auの答えであったとすると、あまりに「お茶を濁しすぎ」で首をかしげざるを得ません。
政府の「アクションプラン」にはMVNO各社に対するキャリアからの接続料の値下げがうたわれています。政府の意図としては、MVNO各社の競争力を強化して、大手キャリアとの健全な競争を促そうとしているのでしょう。一方、KDDIがその強固な経営基盤を活用して子会社MVNOグループ(BIGLOBEモバイル、J:COMモバイル、KDDI Digital Life)を強くバックアップすることは、独立系MVNOの経営を圧迫することに繋がりかねません。
KDDIの経営判断としては適切なのかもしれないですが、政府の方針を逆手にとっている感が筆者の眼からは拭えません。なお、KDDIはもともと子会社MVNOの育成に積極的です(SoftbankはLINEモバイル1社、NTTドコモは現在0社。)
Source: KDDI
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