いままでAppleはほぼ全てのiOS機種のストレージのアップグレードに10800円かかるようにしており、不当に高いのではないかという指摘を受けることが多々ありましたが、今回新発表されたiPhone XSや、XS Maxではその傾向が顕著になっているとのニュースがありました。
新型のiPhoneのストレージは、1GBあたり25セントである一方で、iPhone XSは、ストレージをアップグレードすると1GBあたり78セント払うことになります。Appleはこの分の利益をすすっていることになります。
日本円でわかりやすくいうと、iPhone XSを64GBから512GBにアップグレードすると、43200円高くなりますが、製造コスト自体は25セント(28.23円)に、512-64をかけた値、つまり12647円しかないということになります。Appleからして見たら、512GBモデルは64GBより30000円以上利益があげられるということです。
邪悪な笑みを浮かべながらお金儲けをするAppleの図(※イメージです)
ストレージの変更は、新機種とは違い、設計に時間がかかったり製造手法が変わるといったことはありません。チップを変更するだけで構わないため、設計費や人件費もそんなにかからないはずです。それにもかかわらずこれほど値段が違うというのはやはりAppleはストレージで儲けようという思想があるのだと思います。
その思想はiPhoneやiPadのラインナップにも現れています。
ラインナップをみると、最低容量だけがなぜか一個上のモデルの1/4の容量になっています。これはどう考えてもコスパが最も良い最低容量だけ極端に少なくし、使いにくいようにし、「容量足りないんじゃないかな」という不安感を煽り、ストレージをアップグレードしてもらおうとしているとしか考えられません。iPhone5Sまではこんなこともなく全て2倍になっていましたがiPhone 6以降はストレージで儲けるようになったのでしょう。
最低容量のiOS機器を使っていると、ストレージが足りなくなることがよくあります。Appleは素晴らしいハードウェアを作っているだけに、このような価格設定にしていることが非常に残念です。
このようなことを回避するためには、このような外部ストレージを利用するのはアリかもしれませんが、通信速度の問題や手間の点からしても内部ストレージがたくさんあった方がいいのは自明です。ユーザビリティの点からも、Appleには値段設定を考えなおしてほしいものです。
Source: Bloomberg
iPhoneがストレージで稼ごうとしている点に異論はないんですが、最低容量を理不尽に虐めている訳ではなく、現代の大概のユーザーは64GBありゃ必要十分だとAppleが考えているから64GBの設定なんだと思います。
端末容量ごとのシェアとユーザーの用途などというデータは見たことがないので身の回りでの雑談を含めた私の主観ですが、動画と写真をiCloudかGoogleフォトに移して本体内を空ければゲームや音楽のヘビーユーザー以外は64GBで十分なのではないでしょうか。
最低容量モデルのストレージが中位モデルの四分の一なのは最低容量を虐めているというより、自分がどれくらいのストレージを求めているか把握できていない人をパッと見の安心感からや数字上の優越感から本来不用意な上位モデル選択の道へ導くためのように思います。なんせ四分の一ですから把握できてない人にとっては不安ですよね。
>iPhone6あたりまではこんなこともなく全て2倍になっていましたが
iPhone6(含むs)は16、64、128GBですよ、最低容量四分の一はここからです。この時の四分の一、16GBはさすがに各所で批判の声が上がっていましたが、販売ランキング見る限りそれでもAndroid各機よりは16GBiPhoneの方が売れてる状況でしたね。
その後は7で32GB、8で64GBと最低容量が倍々に増えてますがその度に一つ上も倍になるのでいたちごっことなってますね。