iPhone SEは2016年に発売された小型のiPhoneです。iPhone5/5sと同じアルミニウムボディを流用しつつ、価格を抑えたモデルで根強いファンを獲得してきました。
iPhoneSE2のコンセプトモデルやリーク情報は、新型iPhoneが発売されてからも断続的に上がってきていますが、私はほぼ確実にiPhoneSE2は存在しないと思っています。なぜそう言えるのか?この記事では4つの理由を根拠を交えて紹介します。
目次
1. iPhone SEはiPhone史上最も販売台数が少ない
出典: BCN retail
上のグラフは発売当日から30日間の累計販売台数の推移をシリーズごとにまとめたものです。このグラフを見ると分かるように、販売台数が多いのはiPhone6/6plus、そして最も少ないのがiPhoneSEとなっています。
他にも、発売されてから約半年経った時点での世界での販売台数を見ても、iPhoneSEが500万台、売れなかったと言われたiPhone5cが3200万台、そしてiPhone6が1億3700万台と差は歴然です。
一部のユーザーからはとても人気のある機種で、日本では特にファンが多そうなiPhone SEですが、実際はそこまで売れていないことがわかります。このような売上だと再販される可能性は低いでしょう。
2. iPhone SE2はiPhone8と共食いするおそれがある
iPhone Xの発売後、高騰したXシリーズの穴を埋めるようにiPhone8が現行モデルでは廉価版のような立ち位置となっています。販売状況もかなり好調で、日本のスマホの売れ筋ランキングを見てもiPhone 8は常に一位を獲得しています。
累計販売台数が1億台を超えたiPhone 8は量産効果で原価が低めで利益がかなり出ている状態。iPhone SE 2を開発した場合、廉価モデルが2ラインとなり、需要を共食いしてしまうでしょう。また、小型機のiPhone SE2はiPhone 8並に高い値付けはできないでしょう。結果的に利幅が損なわれるリスクがあります。
Appleとしては既に廉価版モデルがある状態で、わざわざ現在売れ続けているiPhone8の代わりにiPhoneSE2を投入する必要はありません。
3. 消費者は大型端末に既に慣れてしまっている
世界的に小型端末の需要は年々小さくなっています。現在、各社が発売するスマホは6.0インチ以上の画面サイズが主流。5インチ台のモデルですら少数派になりつつあります。
現に、現在世界シェア1位と2位で幅広いラインナップのスマートフォンを揃えているSamsungとHuaweiですら5.5インチ未満のモデルは1年近く発売していません。
一回大きいディスプレイサイズのスマートフォンに乗り換えてしまった消費者で、小さい端末に逆戻りする人はかなり少数派です。なぜなら、ディスプレイが大きくなることによる快適さと利便性は多少の持ち運びにくさというデメリットを補って余りあるからです。
特に、英語圏ではキーボードがフリック入力ではないため、小型スマホでは文字の入力ミスが多くなってしまう大きな欠点があります。
他社が小型スマートフォンを切り捨てる中、伝統的にiPhoneのラインナップが少ないAppleがトレンドに逆行したニッチ獲得のためにiPhone SE2を発売する可能性は低いと考えます。
4. iPhone SE2のリーク情報に信憑性がない
上のリーク画像をよくご覧になってください。旧機種や最新モデルであるiPhoneXs、iPhoneXs Max、iPhoneXRに比べてベゼルが細くなりすぎています。
ベゼルを細くし画面サイズを極限まで拡大するには費用がかかります。廉価版であるiPhone SE2がここまでベゼルを細くすることはできるでしょうか?
事実、リーク情報の共有・評価サイト「Slashleaks」におけるiPhone SE2のリーク情報は他のデバイスと比較しても相互投票による信憑性を示すtrust scoreがかなり低めに出ています。
iPhone SE2のリーク情報は特に小型スマホへの需要が根強い日本のメディアにとってPV (ページ閲覧数)が稼げるため、信憑性が低いものでも大きく拡散されています。
ガジェットに詳しいユーザーであれば怪しい情報を切り捨てることは簡単だと思いますが、一般消費者には難しいことでしょう。怪しいニュースで高まるiPhone SE2への期待に応えて新たなニュースが再生産されているのが現状です。
実際にiPhone SE2が発売されることは無いと私は断言します。外れたらテレクトリストでiPhone SE2のプレゼント企画をやります。
Source: BCN+R, Slashleaks
appleは時価総額は世界2位。
トヨタの5倍以上。
ちょっとやそっとの業績不振ではappleは尻に火がつかないし、簡単に信念や理念を曲げる必要性がない。
超廉価版を出すとしたら破綻する5秒前でしょう。
1998年のiMacのように民衆へ媚びへつらうスケルトンカラーのPOPなiPhoneが出始めたら潰れる直前だと誰もが察知できるでしょう。
ただ1つ気になる点が、世界でのiPhone販売台数は減少傾向にあるものの、日本の若年層への販売台数は増えているという事。
フェリカ、防水のようにappleが日本嗜好への擦り寄りを見せる可能性があるのかどうか。
ないか。日本は少子化が止まらないし、3大キャリアも体力が衰えてるから日本人の希望を叶えたところでappleに得がないか。