iPhoneを生産していることで有名なFoxconnですが、先日、そのFoxconnのインド工場がAppleの主力機種のiPhone XSとiPhone XRの生産に向けて稼働し始めたという報道がありました。
ロイター通信によると、そのFoxconnインド工場で生産されたiPhoneが欧州向けにも輸出され始めました。なお、市場に出始めるのは来月8月になるようです。
純インド製のiPhoneは今まですでにiPhone 6S, iPhone 7, iPhone SEで実現されていました。これらはすべて型落ち品で、ローコストで生産できるインドで作るのが最適だったモデルたちです。現行機種であるiPhone XSとiPhone XRが中国以外で生産されるのは初になります。
インド市場において、AppleはiPhone 6Sを純国産スマホとして今年5月から売り始めたばかりです。しかし、iPhone 6Sは2015年モデルであり、すでに4年前のレガシーと言っても良いスマホです。インド国民たちは困惑したはずでしょう。
その後もiPhone SE、iPhone 7と生産モデルを増やしていきましたがどれも型落ち感が否めません。いくら安いモデルが好まれるインド市場でも物足りなさはあったでしょう。
それでも、Appleがインド国内でハイエンドモデルの生産をしている噂はずっとありましたが、今回ようやくその噂が実現しました。
スマホを使うインドの人達(イメージ)
インド市場は中国市場に次ぐ規模の大きさであり、Appleにとってはとても重要なものです。しかし、Appleのシェアは低く、XiaomiやOppoなどの安価で高品質な中国スマホがよく売れます。
完全国内生産することで輸入関税分を節約できるインド国産モデルは安く売れるため、Appleにとってもインドのユーザーにとっても嬉しいことです。
また、米中貿易戦争のさなかで中国産の米国製品が高くなるかもしれないという不安の中、インドでiPhoneの生産がされるようになったのは我々にとっても朗報なのかもしれません。インド産iPhoneが普及し始めたらiPhoneの価格がちょっと安くなるようなこともあるかもしれませんね。
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