本日HUAWEIはドイツのミュンヘンにおけるイベントで同社のフラッグシップモデルHuawei Mate 30シリーズを発表しました。Google PlayをプリインストールできなくなったMate 30シリーズは、どのようなスマートフォンに仕上がっているのでしょうか。
本記事ではその発表内容を、いち早く速報でお伝えしていきます。
イベント冒頭、HUAWEIのRichard Yu氏が登壇。HUAWEIがAIや5Gでこれまで業界のイノベーションを牽引してきたとアピール。そして新たなイノベーションと語ったのがMate 30とMate 30 Proです。
目次
Mate 30 Pro
ディスプレイ
HUAWEIはMate 30 Proの特徴的なサイドベゼルのないディスプレイを、ホライゾンディスプレイと呼んでいます。True Edge to Edgeという言葉でサイドベゼルがないことをアピールしています。
6.53インチ FHD+ (2400 x 1176 px)で、ノッチがiPhoneよりも小さいこともさり気なくアピールしています。
ヴァーチャルキー
エッジディスプレイはなにかと物議を醸すのですが、Mate 30 Proのホライゾンディスプレイには便利な用途があります。ヴァーチャルキーです。
音量ボタンなどをスクリーンのエッジに仮想的に再現するデュアルサイドコントロール機能を備えています。
レザーエディション
ライバル各社がガラス素材の背面を開発するのをよそに、HUAWEIは独自にレザーを使ったモデルを発売します。
ブラック、スペースシルバー、コズミックパープル、エメラルドグリーンに加え、レザー仕様のビーガンレザーフォレストグリーンとビーガンレザーオレンジの6色です。
デュアルメインカメラ
カメラは40MP超広角カメラ(f /1.8)+40MP広角カメラ(f / 1.6、OISサポート)+8MP望遠カメラ(f / 2.4、OISサポート)+3D深度センサーです。
40MPのカメラを2つ備えており、広角で夜景を美しく撮影することができます。
前面カメラ
Mate 30 Proは32MPの前面カメラと、3D深度センサーを前面のノッチに内蔵しています。美しいセルフィーが撮影できます。
驚きのスーパースロー撮影
Mate 30 Proの最大の特徴は動画撮影かもしれません。なんと毎秒7680コマの超スロー撮影が可能になりました。もはやスマホの域を遥かに超越した、驚きの動画が撮影できてしまいます。
ただし7680fps(毎秒7680コマ)に対応する動画は720p。1080pでのスロー撮影は960fps(毎秒960コマ)に制限されます。
とはいえ、スポーツにおけるフォームの矯正から定番のネコ動画まで、さまざまな用途に使用できそうな機能です。
Time Lapse撮影も
4KのTime Lapse(コマ落とし)撮影で、一瞬でバラの花が花開く様子を撮影することもできます。
これまでは写真の美しさをアピールしてきたHUAWEIですが、Mate 30 Proはプロ仕様の動画撮影機材に匹敵する機能が満載です。
電子書籍自炊派におすすめなブックスキャナー
EMUI 10の新機能として、ブックスキャナーのように本を読み取り、スマートフォンに最適なレイアウトに再構成する様子が紹介されています。
賢い画面自動回転
Smart Rotateは、従来のジャイロセンサーをつかった画面の自動回転とことなり、前面カメラが顔の向きを認識するため誤った回転をすることがありません。
プライバシーもスマートに守る
イベントでは通知でSMSの内容を見ている時、覗き見しようとした女性がユーザーの背後に立った瞬間、前面カメラが女性を認識し、メッセージの文面を隠す様子が紹介されました。
なんという素晴らしい機能でしょう!!
会場も熱狂した機能です。
ダークモードエンジン
OLEDは黒では発光しません。そのためバッテリーを消費することもありません。それを利用して、常時画面上に時計などを表示する機能が紹介されています。
どこかで見たようなMペン
これはGalaxy Note 10ですか? いいえ、Mate 30 Proです。
はげしく既視感のあるHUAWEI M-Penが登場です。
バッテリー
バッテリーは4500mAh。有線40w、無線27wでの急速充電に対応しています。iPhoneよりもバッテリーが大容量だそうです。
基本スペック
SoC | Kirin 990、Kirin 990 5G |
RAM + ストレージ | 8GB + 256GB |
ディスプレイ | 6.53インチ (2400 x 1176 px) OLED |
バッテリー | 4500mAh、有線40w、無線27w充電 |
OS | Android 10ベースのEMUI 10 |
背面カメラ | 40MP超広角カメラ(f /1.8) 40MP広角カメラ(f / 1.6、OISサポート) 8MP望遠カメラ(f / 2.4、OISサポート) 3D深度センサー |
前面カメラ | 32MP(f / 2.0)+3D深度センサー |
防水 | IP68 |
本体サイズ | 158.1 x 73.1 x 8.8mm |
重量 | 198g |
価格
HUAWEI Mate 30 Proは8GB + 256GBで1099ユーロ。約13万1000円。かなり高いです。
5Gに対応したHUAWEI Mate 30 Pro 5Gは同じく8GB + 256GBで1199ユーロ。約14万3000円。途方もなく高いです。
Mate 30
Mate 30はMate 30 Proよりも大きなスクリーンをもっています。6.62インチ(2340 x 1080 px)のOLEDです。Proにはない3.5mmヘッドフォンジャックもあります。
Proに対してホライゾンディスプレイではない、前面カメラに3D深度センサーがない、カメラ性能が劣る、ストレージが半分の128GB、バッテリーがわずかに小さいなどの違いがあります。
スペック
SoC | Kirin 990 |
RAM + ストレージ | 8GB + 128GB |
ディスプレイ | 6.62インチ(2340 x 1080 px)OLED |
バッテリー | 4200mAh、有線40w、無線27w充電 |
OS | Android 10ベースのEMUI 10 |
背面カメラ | 16MPウルトラワイドカメラ(f / 2.2) 40MPスーパーセンシングワイドカメラ(f / 1.8) 8MP望遠カメラ(f / 2.4、OISサポート) レーザーフォーカス |
前面カメラ | 24MP(f / 2.0) |
防水 | IP53 |
本体サイズ | 160.8 x 76.1 x 8.4mm |
重量 | 196g |
価格
価格は8GB + 128GBで799ユーロ。約9万5000円です。もうほぼ10万円の大台です。iPhone 11がずいぶんお買い得に見えてきます。
ポルシェデザイン Mate30 RS
今回もポルシェデザインの高級モデルMate 30 RSが発売されます。12GBのRAM + 512GBのストレージです。
価格は2095ユーロ。約25万円です。もはや庶民には手が出ません。
Google Playがないことについては?
HUAWEIのアプリストアAppGalaxyなど、HUAWEI Mobileサービスが代わりに用意されます。HUAWEIはHUAWEI Mobileサービスに関連して10億ドルの投資を行うとしています。
Source:HUAWEI
糞ノッチに糞ベゼル