Huawei関連のニュースに精通する海外メディアHuawei Centralは、Huaweiに対し「(TGL失効などを含む一連の処置に際して)Huaweiの既存端末に一切の影響は無い」とのコメントをとりつけました。かねてより不安視されていた、Huawei製スマホからのGoogle Mobile Services(GMS)の削除や、Androidアップデートの禁止などはひとまず心配する必要はなさそうです。
Huaweiの声明
我々の顧客は、逞しいオープンソース・コミュニティとHuaweiの先進的な研究開発力により、引き続きソフトウェアアップデートを受け取ることが可能である。
Google Play ストアを初めから搭載したスマホであれば、Google Play ストアからインストールした全てのアプリと他のGoogle製アプリはアップデートの受信を継続する。Google Play ストアの無いものは、プリインストールされたHuawei AppGalleryを通して新しいアプリ及びアップデートが提供される。
(Huawei Centralより引用、筆者訳)
昨年5月に、Huaweiとアメリカ企業との取引が禁止された後も、アメリカ政府は一時的一般ライセンス(TGL)を設け、経済的な急変化を防ぐため一部の取引を容認し続けていました。先日TGLがついに失効し、Huawei端末へのAndroidアップデートの禁止や、既存端末でもGMSが利用不可能になるなど多くの噂が取り沙汰されました。
結局の所、現在のHuaweiの見解は「影響はない」ということのようです。
Hi there, thank you for your message. There is no impact on existing devices. We will continue to share security and software updates to our devices, as we always have. If you have any questions, please let us know via DM.
— Huawei Mobile (@HuaweiMobile) August 17, 2020
Huaweiの公式Twitterも、ユーザーからの問いかけに対し同様のコメントを残しています。
ここで注意しなければならないのは、原文でも「出荷時に既にGoogle Play ストアがインストールされているスマホ」を強調しているということです。一部で行われている、GMS非搭載端末へGMSをねじ込む行為は、Googleは勿論Huaweiも認めておらず、明確な違反行為です。
Huaweiは今まで、Mate 30シリーズ以降に発表された多くの非GMS機に対して、Huawei Mobile Services(HMS)を通じたソフトウェアアップデートを提供し続けており、制裁前にGoogleのライセンスを取得した端末は今でもほぼ完全な状態で使用されています。
Googleはノーコメント
Googleはこの件に関して特にコメントを発表していません。過去にGoogleは、「政府が認めている限り、Huaweiへのアップデート提供は続ける」と表明しています。
しかし、TGLが失効された今でも、「政府が認めている」状況に当てはまるのかは不明です。
AndroidはGMSとは異なり、あくまで非営利の、そして比較的自由なオープンソースのプロジェクトです。アメリカに本拠を置いた開発が進められているとしても、それがアメリカ政府の意向により方針を左右されるべきものではありません。
今後アメリカ政府や、何れかの企業から正式な声明があると思われますので、注視して待ちましょう。
Source:Huawei Central,PhoneArena
でも中共に操られるのも良くないよねーー??WWWWWWW