Huaweiの状況打開の試金石となるのでしょうか。それとも他地域でのビジネスが絶望的になったのか....
中国IT大手企業のHuaweiとロシア最大の通信大手企業MTSは6月6日、ロシア初の第5世代(5G)ネットワークを構築することに合意しました。MTSはHuaweiとの間で「2019〜2020年に5G技術の開発と第5世代通信網の試験的な立ち上げ」について合意を結んだと発表しています。
今回の合意は習近平国家主席とウラジーミル・プーチン大統領の会談に合わせて調印が行われました。「今回の合意は、近い将来ロシアにおける5Gネットワークの商業利用を生み出すだけでなく、ロシアと中国の間の経済関係のさらなる発展にも貢献する」と発表の中でコメントしています。Huawei会長のGuo Ping氏は「今回の会談では、両国の技術提携がいかに重要かを証明しています」とコメントしています。
アメリカは同盟国に対して「安全保障上のリスク」からHuaweiとの取引停止を求めています。しかし今回の締結によって、ロシアはアメリカの主張している「リスク」を懸念していないことが浮き彫りとなりました。
アメリカと中国の間では激しい貿易戦争が起こっています。
GoogleがHuawei製スマホに対して最新OSのアップデート適応を見送る発表をした際、Huawei製スマホが世界中で予約取り消しされるなどの騒動が発生しました。
その後、Googleは「既に発売されているHuawei製スマホでは標準版のAndroid、Google Playが使える」とコメントしています。しかし、今後発売されるHuawei製スマホについては、Google製アプリ非搭載のAndroidオープンソース版Androidしか使用できなくなります。
これに対してHuaweiは独自OSの開発を進めていますが、完成には程遠いのが実情です。
逆風が続いているHuaweiですが、今回のロシアとの5Gネットワーク構築の提携をキッカケに、ロシアでHuawei製スマホの販売動向はどうなるのか個人的に注目しています。
Source:CNN
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