数ヶ月前、Samsung Galaxy Foldや、Huawei Mate Xが発表されてから一気に盛り上がりを見せた折りたたみ式スマホ。
しかし、Galaxy Foldが20万回の折りたたみテストに合格したにもかかわらず、発売直後にディスプレイがブチ壊れるというトラブルにより発売延期になりました。こちらは欠陥が解決され販売の目処が立ったのですが、今度はHuawei Mate Xの発売延期が決定されたようです。
The Wall Street Journalによると、折りたたみ式スマホの2大巨塔のGalaxyじゃない方、6月に発売が予定されていたHuawei Mate Xが9月に発売を延期することが決定したとのこと。これで折りたたみ式スマホが2機種とも発売延期する事になりました。
Galaxy Foldの方が問題が解決されたとは言え、こうなると折りたたみ式スマホの仕組み自体に無理があるのではないかと不安になってしまいますが、まさにその通りなのかもしれません。
Huaweiによると、延期の理由はテストがまだ不十分なためであるそうです。つまりはGalaxy Foldに対抗して6月発売としていたものの、Galaxyがそれを諦め、Huaweiに発売を急ぐ理由がなくなったため、もう少し慎重にテストしてから発売したいということなのでしょう。
折りたたみという機構がまだ発展途上であるため、しっかりとスマホとして使えるレベルになってから市場に出てくると良いですね。
米国のトランプ大統領による規制の影響はあるのか
さて、Mate Xの発表と今回の発売延期の間に起きた、Huawei関連の大きなニュースといえばトランプ大統領による規制でしょう。
この規制により、Huaweiは今後ソフトウェア、ハードウェアに限らず米国製品を利用できなくなりましたが、Mate Xにその影響はあるのでしょうか？
米国のニュースサイトのCNBCは、Mate XはHuaweiに対する規制の前に発表された機種であるため、影響はないと報道しています。一方で、The Wall Street Journalには、「Huaweiに対する規制の適応範囲については協議中である。」と報道しています。
Huaweiは規制を受けて、新たなOS「HongMeng OS」を自社開発しているというニュースが出たばかりですが、製品に搭載されるには1年近い時間がかかります。9月発売予定のMate Xには間に合わないでしょう。こればかりはCNBCの言う通り、Androidがしっかり搭載されることを願うばかりです。
Mate XはGalaxy Foldよりもデザイン性に優れており、市場の反応も上々でした。
28万円払って買ったスマホが折りたたみ機構で不具合が出たらどうするのか、米国の規制でなにか影響があるのか。様々な不安要素はありますが、是非発売に漕ぎ着けて欲しいモデルです。
| 基本スペック | |
|---|---|
| ディスプレイ | 8.0インチ, 2200 x 2480, 有機ELディスプレイ, 414ppi |
| サイズ | 161.3 x 78.3(展開時146.2) x 11(展開時5.4)mm, 295g |
| システム | |
| OS | Android 9.0 (Pie) |
| Soc | Hisilicon Kirin 980 |
| CPU | Cortex-A76(2.6GHz) x2 & Cortex-A55(1.92GHz) x4 & Cortex-A55 x4 8コア, 2.6 GHz |
| メモリ(RAM) | 8GB |
| ストレージ | 512GB, sd_card microSD最大256GBまでSIM2スロットを使用 |
| カメラ | |
| メインカメラ | camera_rear 40 + 16 + 8 + TOFMP, F値/1.8, デュアルトーンLEDフラッシュ, PDAF, クアトロカメラ |
| メインカメラ特徴 | camera |
| 前面カメラ | camera_front -MP, 前面カメラ無し |
| センサ類 | 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 気圧センサ |
| 機能 | 防水 非対応, イヤホンジャック なし |
| その他特徴 | Huawei SuperCharge(55W) |
| バッテリー | battery_charging_full3.1, Type-C 1.0, 4500mAh |
Source : XDA Developers, The Wall Street Journal
35万までなら出す（多分輸入するしかない）
宗教上の理由でSamsungは買えないが、折りたたみスマホの第一世代は絶対に使っておきたい