HUAWEIは11月25日に日本向けの新製品発表会を行いました。新製品の中にスマートフォンは無く、スマートウォッチといった周辺機器がほとんどとなっています。この記事では11月25日に発表されたすべてのデバイスを紹介します。
目次
HUAWEI WATCH GT 3
2モデル展開
前モデル同様に46mmモデルと42mmモデルの2モデル展開となっています。ただし、国内販売されるのは両モデルともにスポーツモデルとクラシックモデル各一色の計4モデルのみ。中国国内発表と比較して寂しい印象を受けます。
なお、46mmモデルは46mmモデルは1.43インチの丸型ディスプレイを搭載しており、厚さは11mm。42mmモデルは1.32インチ、特に42mmモデルは前モデルより17%、サイズにして0.1インチほど大きくなっています。
なお、バッテリー持ちは46mmモデルが一般利用で14日、使用頻度が高ければ8日、42mmモデルは一般利用で7日、使用頻度が高ければ4日となっています。
健康にまつわる機能がアップグレード
GT 2からの最大の進化は健康機能です。心拍数測定ではAIを利用した高い精度が謳われており、水泳時や縄跳びをした状態でも高精度に測定することができるようになります。
また、新たに温度センサーも搭載しました。これはあくまで腕の表面の温度を測るためのものなので高い精度は期待できませんが、一つの目安として利用できます。他にも急激な気圧の通知も行います。
特筆すべきは"Healthy Living"機能でしょう。あらかじめ起床時間や就寝時間、目標歩数から笑顔の回数(!)を設定しておくことで、それらをどれくらい達成できたか他のユーザーと競える機能です。なお、同時に同じ機能がHUAWEIの"ヘルスケア"アプリ内にも登場しました。
この機能は中国予防医学協会とHUAWEIの共同開発と謳われており、健康になること間違い無しかもしれません。
アプリにも新たに対応
無印のGT 2では不可能だったスマートフォン経由でのアプリのダウンロードも可能になりました。
ただし、注意点としてストレージは4GB、メモリは32MBとスマートウォッチとしてもかなり非力なスペックです。アプリを快適に利用したいのであればストレージ16GB/メモリ2GBのHUAWEI WATCH 3を選ぶべきでしょう。
また、以前の中国国内発表では20個しかアプリが存在しないと明かしていました。そのため、将来性こそあるかもしれませんが、アプリを使いたい!という方は様子見すべきでしょう。
価格は46mmモデルが3万1680円から、42mmモデルは3万580円からです。
Runnnerエディションも登場
ランナー向けモデルとなるHUAWEI WATCH GT 2 Runnerも発表されました。
基本的なスペックは無印GT 3と同じですが、外装がセラミックスや耐久性ポリマーに変更されたことで更なる耐久性の向上の軽量化が図られています。
また、より高精度なGPSやランニングに最適化された文字盤を搭載。アプリと連動したランニンングコーチや道を外れた際にもともと走っていた道を案内するルートバック機能などを搭載しています。
価格は3万4980円から。中国国内価格よりも4000円ほど安い値段での販売となっています。
HUAWEI WATCH FIT mini
去年の10月に国内販売されたHUAWEI WATCH FITの女性向け小型モデルです。
画面サイズは1.47インチとスマートウォッチというよりもスマートバンドに近いサイズ感です。ほぼ全ての仕様が同社HUAWEI Band 6と共通しているため、実際のところはHUAWEI Band 6の外装を変えたモデルという可能性もあります。
主に健康に関するトラッキング機能を搭載しています。心拍数や血中酸素濃度、ストレスや睡眠状況のモニタリングが可能で、専用のワークアウトモードにはウォーキングからスケートボードまで全96種目でのトラッキングが可能です。
他にも月経周期モニタリングや定型文での簡易返信機能を搭載し価格は1万6280円となっています。
HUAWEI FreeBuds Lipstick
名前の通り口紅風のケースに入ったFreebudsです。発表会では明らかにされていませんでしたが、スペックが共通していることからイヤホン本体はFreebuds 4とみられています。
ケース自体は30以上の複雑な手作業によって磨かれており、中国国内発表では"ガジェット"というよりも"芸術品"としてのアピールがされていました。なお、バッテリー持ちはノイズキャンセリングオフの状態だとケース込みで22時間、イヤホン単体で4時間です。
価格は2万1780円。中国国内価格は約3万円でした。そのため日本国内価格がこれを大きく切っているのは非常に驚きです。参考としてFreebuds 4の価格は1万8480円(HUAWEI公式ストア価格)です。
HUAWEI MateView GT スタンダードエディション
今年の7月に発表された「HUAWEI MateView GT 34インチ サウンドエディション」のサウンドバー非搭載モデルとその24インチバージョンが新たに発表されました。
細かいスペックはは34インチモデルが比率21:9の解像度3440 x 1440、27インチモデルが16:9の2560 x 1440となっておりどちらも165Hz表示に対応。27インチモデルは34インチモデルの端を切り詰めた形です。どちらもコントラスト比は4000:1、HDR 10にも対応しています。
ただし、34インチモデルが約10.7億色表示(10ビットカラー)なのに対し27インチモデルは約1670万色(8ビットカラー)に留まっています。
湾曲率は1500Rのため、高い没入感を期待できます。1500Rというのはディスプレイの半径が1500mmという意味で、現在市場で販売されている湾曲ディスプレイの中で最高ランクの湾曲率です。また、他にもゲームの種類によってディスプレイの表示を調節する機能などゲーマー向けの機能も搭載されています。
価格は34インチモデルが6万2800円、27インチモデルが4万9980円となっています。
HUAWEI MatePad T10s (大容量メモリーモデル)
今年の4月に国内発表されたMatePad T10sのメモリとストレージを強化したモデルとなっています。
基本的なスペックは以下の通りです。
SoC | Kirin 710A |
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ディスプレイ | IPSディスプレイ,約10.1インチ,1920 x 1200ピクセ |
RAM/ROM | 4 GB/ 64 GB |
リアカメラ | 約500万画素 |
フロントカメラ | 約200万画素 |
OS | EMUI 10.1 (Android 10ベース) |
サイズ・重量 | 240 x 159 x 7.9mm,約450g |
バッテリー | 約5100 mAh |
その他 | USB-Cポート |
もともとメモリ/ストレージが2GB/32GBから4GB/64GBにアップグレードされた他、違いはありません。また、GMS非対応のため注意が必要です。価格は2万9480円(HUAWEI公式ストア価格)です。スペックを考えると、高めの価格設定になっているように筆者は感じました。
マウス・キーボード・バックパック
周辺機器としてHUAWEI Classic Backpack、Bluetooth Mouse(第2世代)、Ultrathin Keyboardも発表されました。
HUAWEI Classic Backpack
15.6インチのノートPCを完全に収納できるサイズで、高密度のナイロン素材により撥水機能やひっかき傷への耐久性を備えているとのこと。
価格はミッドナイトブラック、オリーブグリーン共に8800円です。
HUAWEI Bluetooth Mouse(第2世代)
一般的なワイヤレスイヤホンと同等のもので、スイッチで3台までのデバイスと接続を切り替えることができる機能を搭載しています。
カラーはサクラピンクとオリーブグリーンの2色、オリーブグリーンはヴィーガンレザーによる仕上げとなっています。
駆動時間は12か月(一日にマウスを1時間連続スライド、2時間ライトスリープ状態、21時間のディープスリープ状態を想定)となっており、価格は3980円です。
Ultrathin Keyboard
マウス同様にスイッチ操作で3台までのデバイスとの切り替えが可能な薄型ワイヤレスキーボードです。
サイズは約305.2 x 111.3 x 14 mmとなっており、キーストロークは2.5mm、素材はアルミニウム合金です。価格は10,800円となっています。
HUAWEI Scale 3
体重や体脂肪率、骨格筋量や内臓脂肪量など11種類の計測が可能な体組成計です。
HUAWEIの"ヘルスケア"アプリと連携することで、分析やアドバイスを利用できます。また、特筆すべき点としてHUAWEI Scale 3自体をWiFiに接続することで、スマートフォンなしでも自動で体重を記録、後からスマートフォンで確認することができる機能が挙げられます。
Source:Huawei中国国内発表会,Twitter
Ultrathin Keyboardはmagic keyboardの黒欲しい俺に刺さる