GMS要らずになる日も遠くない...?
先日、インド国内におけるHUAWEIおよびHonorブランドのCEOであるCharles Peng氏はET Telecomの取材に対し、「我々は独自のHMSを持っており、モバイルエコシステムを構築しようとしている。地図アプリ、決済、ゲーム、メッセンジャーといった主要なアプリは既に完成している」と発言しました。実際に、これらのアプリのほとんどが12月中に完成するとのこと。
また、同時に「消費者はGMSとHMSの違いに気づくことはないだろう」とHMSが高い水準にあることをアピールしました。
実際に、EMUI10バージョンの"ヘルスケア"アプリでは地図にHMS版を選択できるようになっています。
起動すると、「この地域では利用できないか不正確である可能性がある」という警告が出るものの、使用は可能。肝心のマップについてはヨーロッパやアメリカの多くの地域では詳細な地図が表示されるものの、日本国内だと有名な道路や鉄道路線、県名が表示されるのみで実用にはまだまだ遠いレベルです。左下にはオランダの自動車向けデジタル地図老舗であるTOMTOMのロゴが出てきます。HMSマップはTOMTOMと共同開発なのでしょうか。
他にもインド国内にてHUAWEIは、HMSに既存のアプリを対応させた開発者への最大17000ドル(約186万円)の報酬を与えるキャンペーンを展開。また、主要な市場における上位150のアプリをApp Galarryにて提供させようとする取り組みも行われており、GMSおよびGoogle Play依存からの脱却を目指しているようです。
HMSのベータテストもついに開始
また先日HMSのベータテストが中国国内端末向けに開始され、HMSとGMSは併用できることが明らかとなりました。
中国国内のHUAWEI端末向けにHMSおよびHMS Core(HMSに関するアプリの開発などの支援サービス)のベータテストが開始。HUAWEIに関するニュースを主に扱うHuawei Centralの記者が実際にダウンロードしたところ、GMSとHMSを同時に併用することができたとのこと。
また、HMSは既にGMSを搭載した機種へのインストールも可能のことです。これによりユーザーはシームレスなHMSヘの移行ができるでしょう。
アメリカで行われた大統領令にてGoogleとの取引を実質的に禁止されてしまったHUAWEI。Android自体はオープンソースのため搭載が可能ですが、Google PlayやGoogle MapといったGoogle系アプリの使用が不可能に。実際にtelektlist読者の中にもMate 30 Proの購入を見送った方は多いのではないでしょうか。
HUAWEIは以前からHMSの拡充のために10億ドルのインセンティブを用意し、力の入れようをアピールしていました。任正非CEOは制裁発動直後にBUSINESS INSIDERなど日本メディアの取材に対し、"顧客満足を我々は一番重視していく" と答えています。
筆者のようなガジェット好きが安心してHUAWEIライフを満喫するためにも、逆風の中のHUAWEIにはとにかく頑張って欲しいところです。
Source:GSMArea,ET Telecom,中国经济新闻网, HuaweiCentral Photo:每天焦点
りんごも先生も無料で使える代わりに異常なまでにデータを集めてるけど、果たしてふあうえが加担したサービスを同じように天秤にかけられるかどうか