Huaweiの独自OS「Hongmeng OS」はアメリカのHuaweiに対する禁輸措置を受け、GoogleがHuawei端末を、Androidのサポートから外すと宣言した後に存在が公表されたOSです。
Hongmeng OSはオープンソースのAndroidをもとに作られており、最近行われたテストではAndroid OSよりも約60%高速であるという説も出ています。
上級副社長兼Huaweiの取締役であるキャサリン・チェン氏は先日、つまりトランプ政権が米国企業が特定の条件下であれば取引を再開できると述べた後にHongMeng OSをスマートフォンに搭載しない事を明かしました。
裏を返せば、同社のスマートフォンは引き続きAndroid OSを使用できるだろうとHuaweiが見込んでいることを表しています。
また、キャサリン・チェン氏はHongmeng OSは産業用のOSであり、Huawei端末のAndroidサポート中止が発表される以前から開発されていたと述べています。更に、同OSはAndroid OS等のモバイルOSに比べてコードの行数が少ないため非常に安全だと付け加えています。
Huaweiの創設者兼最高経営責任者(CEO)の任正非氏は以前、Hongmeng OSはルーターやネットワークスイッチ、タブレット、コンピューター、データセンターなどを含む幅広い製品に使用されると述べていました。
これからもHuaweiスマホにAndroid OSは引き続き搭載されることは歓迎すべきニュースです。
一方で、つい最近までHuaweiはHongMeng OSでAndroid OSを代替するとの方針を何度も公表し、開発の進捗をアピールしてきていました。結果的にGoogleと米政府への圧力になり、譲歩を引き出せた模様です。
また、HuaweiはHarmony OSという新しいOSを発表しました。Harmony OSはHongmeng OSのグローバルな名称か、Android OSに変わる新たなOSの名称なのか、まだ分かっていません。
Harmony OSについて、私はHongmeng OSをモバイル向けに最適化したものだと予測します。HuaweiスマホはまたいつAndroidのサポートをGoogle(アメリカ)に外されるか分かりません。安全で処理の速い自社製OSにいつでも移行できる体制を整えようという考えではないでしょうか。
同社は来月行われるAnnual Developers ConferenceでHuaweiはHarmony OSについて明らかにする予定です。更に、同会議で現行のAndroid OS向けのEMUI 10についても発表するとも考えられています。今後しばらくはAndroid搭載のHuaweiスマホが流通することになりそうです。
Source:xinhuanet
非常に安全とか共産党ジョークかな